髪の毛先が裂けて枝分かれする「枝毛」や、髪が途中でプツンと切れてしまう「切れ毛」に悩んでいませんか。
特に冬になると、髪がパサパサして毛先の傷みが目立つと感じる方も多いでしょう。
枝毛や切れ毛は見た目の印象を悪くするだけでなく、髪全体が不健康になっているサインでもあります。
これらの髪のトラブルは、毎日のヘアケアの方法や季節による環境の変化が重なって起こります。
例えば、毎日のブラッシングやドライヤーの使い方、ヘアカラーやパーマ、食事の内容や睡眠時間まで、さまざまなことが髪の健康に影響しています。
特に冬は空気がカラカラに乾燥して、髪がバチバチと静電気を起こしやすくなるため、他の季節よりも髪が傷みやすい時期なのです。
- ブラッシングやドライヤーの熱による物理的・熱的ダメージ
- ヘアカラーやパーマの薬剤による化学的ダメージ
- 栄養不足や睡眠不足による髪の強度低下
- 低湿度環境で髪の水分が蒸発しキューティクルが損傷
- 乾燥により静電気が発生しやすく髪同士の摩擦が増加
- 暖房と冬の衣類摩擦で乾燥と物理的ダメージが加速
この記事では、枝毛や切れ毛がどうして起こるのか、その仕組みを科学的な研究データをもとにわかりやすく説明します。
髪の構造を知ることで、なぜ枝毛や切れ毛ができるのか、どうすれば防げるのかがはっきりとわかるでしょう。
また、冬と夏それぞれの季節に合ったケア方法や、すでにできてしまった枝毛にどう対処すればよいかについても詳しくお伝えします。
毎日の生活の中で無理なく続けられるケア方法を取り入れることで、健康でツヤのある髪を保つことが期待できます。
- 枝毛・切れ毛が増える主な原因とその仕組み
- 冬に特に枝毛・切れ毛が増えやすい理由
- 効果的な予防方法と毎日できるヘアケアのコツ
- すでにできてしまった枝毛・切れ毛への対処法
枝毛・切れ毛が増えるのはなぜ?3つの主な原因

枝毛や切れ毛ができるのは、髪の構造と日常生活の中でのさまざまなダメージが関係しています。
髪は「ケラチン」というタンパク質(体を作る成分の一つ)でできていて、外側を「キューティクル」という薄い層が覆って、内側の「コルテックス」という部分を守っています。
キューティクルは髪を保護する鎧のようなもので、これが傷つくと内側が弱くなり、髪が縦に裂けたり途中で折れたりしてしまいます。
健康な髪のキューティクルは、屋根の瓦のようにきれいに重なり合って髪の内部を守っています。
しかし、何度も何度も物理的な刺激を受けたり、薬剤を使った施術を繰り返したりすると、この保護層が少しずつ削られていきます。
すると、髪は外からのダメージに対して無防備な状態になってしまいます。
パーマやブリーチをかけた髪では、化学的ダメージによって毛幹の強度が低下し、損傷や破断が起こりやすくなることがわかっています。
また、髪の毛先は伸びてから時間が経っているため、最もたくさんのダメージを受けている部分でもあります。
毛先は毎日のブラッシング、シャンプー、紫外線、服やタオルとの摩擦など、ありとあらゆる刺激にさらされてきた結果、だんだんと弱くなっていきます。
こうしたいろいろな要因が重なることで、枝毛や切れ毛が起こりやすくなるのです。
- 毎日のブラッシングやドライヤーの熱による物理的・熱的ダメージ
- カラーやパーマなどの薬剤による化学的ダメージ
- 栄養不足や睡眠不足による髪の強度低下
ここでは、特に影響が大きいこれら3つの主な原因について詳しく見ていきましょう。
毎日のブラッシングやドライヤーの熱が髪を傷める
毎日のヘアケアの中で、実は髪にダメージを与えているのがブラッシングとドライヤーです。
ブラッシングは髪をこすり合わせるため、特に毛先の部分では何度も繰り返すことでキューティクル(髪の表面を守る層)が少しずつ削り取られていきます。
ある研究では、シャンプーとブラッシングだけでも髪の毛先に裂け目を作るのに十分だということがわかっています。
枝毛は、摩耗 (摩擦) とねじれ変形 (グルーミングやスタイリング) の組み合わせによって、より簡単に形成されます。
引用:PubMed Central Hair Cosmetics: An Overview
ドライヤーの熱も大きな問題です。
髪は140℃を超えると構造が変わり始め、200℃を超えるとタンパク質が壊れたり分解したりすることが研究で示されています。
特に濡れた髪に高温の熱を当てると、髪の中の水分が一気に蒸発して内側に圧力がかかり、キューティクルにひび割れができてしまう可能性があります。
ドライヤーの温度と髪への影響
| 温度 | 髪への影響 |
|---|---|
| 140℃以下 | 構造変化は比較的軽微 |
| 140℃〜200℃ | 不可逆的な構造変化が起こりやすくなる |
| 200℃以上 | タンパク質の変性・分解が進む |
毎日ドライヤーを使わないわけにはいかない方も多いでしょうから、使い方や温度に気をつけることが大切です。
髪から15〜20cm程度離して使い、できるだけ低めの温度設定にすることで、熱によるダメージを減らせる可能性があります。
カラーやパーマによる薬剤ダメージ
パーマは髪のケラチン(タンパク質)の結合を一度切ってから繋ぎ直すことで形を変え、ヘアカラーやブリーチは化学反応で色素に働きかけますが、これらの過程で髪の強さが落ちてしまう可能性があります。
特にブリーチ(髪の色を抜く処理)は、髪の色素を分解する強い化学反応を起こすため、キューティクルや内部のタンパク質に大きな負担をかけます。
研究では、ブリーチした髪は健康な髪に比べて、熱に対する耐性がかなり低くなることがわかっています。
ブリーチした髪に高温のヘアアイロンを使うと、健康な髪より低い温度でも傷みやすくなります。
化学処理が髪に与える影響
| 処理の種類 | 髪への影響 | 注意点 |
|---|---|---|
| ブリーチ | メラニン色素を分解し、タンパク質構造に大きな負担 | 熱ダメージへの耐性が著しく低下 |
| ヘアカラー | 髪の構造を変化させ、強度が低下 | 繰り返しでキューティクルが劣化 |
| パーマ | 内部結合を化学的に組み替え | 施術後の髪がデリケートな状態に |
パーマも同じように、髪の内部のつながりを薬剤で組み替えるため、施術後の髪は以前よりデリケートな状態になっています。
何度も化学処理を繰り返すと、キューティクルの保護する力が徐々に失われ、枝毛や切れ毛ができやすくなると考えられます。
栄養不足や睡眠不足で髪が弱くなる
髪の健康は、体の中の栄養状態とも深く関係しています。
髪は主にタンパク質でできているので、食事から十分なタンパク質を取ることが基本になります。
また、ビタミンやミネラルも髪が育って維持されるために重要な役割を果たしています。
特に「ビオチン」(ビタミンB7とも呼ばれます)は、髪を作るケラチンの生成を助ける働きがあることで知られています。
ただし、健康な人であれば普通の食事から十分な量が取れており、ビオチンが不足することは珍しいです。
サプリメントで健康な人の髪の成長を促すという確かな証拠は限られていますが、病気や栄養の吸収に問題がある場合には、医師の診察を受けたうえで補給を検討することがあります。
髪の健康に関わる主な栄養素
| 栄養素 | 髪への役割 | 主な食品源 |
|---|---|---|
| タンパク質 | 髪の主成分(ケラチン)の材料 | 肉、魚、卵、大豆製品 |
| ビオチン(ビタミンB7) | ケラチン生成を助ける | 卵黄、ナッツ、レバー、全粒穀物 |
| 鉄分 | 髪の成長をサポート | レバー、赤身肉、ほうれん草 |
| 亜鉛 | 髪の構造維持に関与 | 牡蠣、肉類、ナッツ |
| ビタミンD | 髪の健康に影響 | 魚、きのこ、日光浴 |
鉄分、亜鉛、ビタミンDなどが不足することも、髪の健康に影響する可能性が指摘されていますが、研究結果は一貫していません。
例えば、貧血(鉄分不足)がある場合、髪が細くなったり抜けやすくなったりすることがあります。
睡眠不足や長く続くストレスも、間接的に髪の調子に影響を与える可能性があります。
しっかり眠ることと栄養バランスの良い食事は、髪だけでなく体全体の健康を保つための基本です。
冬に枝毛・切れ毛が増えるのは乾燥と静電気が原因
冬になると枝毛や切れ毛が特に気になるという方は多いでしょう。
これには冬ならではの環境が大きく影響しています。
冬の湿度が低い環境は、髪から水分を奪い、バチバチと静電気を起こしやすくするため、髪がダメージを受けやすい条件が全て揃っているのです。
冬の冷たく乾いた外の空気と、部屋の中の暖房でさらに乾燥した空気は、髪にとってとても厳しい環境を作り出します。
湿度が下がると、髪の中の水分が空気中に逃げやすくなり、髪は本来持っている柔らかさや弾力を失っていきます。
乾燥した髪は硬くてもろくなり、ちょっとした力でも折れたり裂けたりしやすい状態になります。
さらに、冬特有の静電気の問題も見過ごせません。
湿度が低い環境では電気が溜まりやすく、髪同士が反発し合うことで摩擦が増え、キューティクル(髪の表面)の傷みにつながります。
帽子やマフラー、コートといった冬の服装も、髪との摩擦を増やす原因になります。
- 空気の乾燥で髪から水分が失われる
- 静電気が発生しやすく、髪同士の摩擦が増える
- 暖房や冬の衣類(帽子・マフラー・コート)による摩擦
このようないくつもの要因が重なることで、冬は他の季節に比べて髪がとても傷みやすい時期となるのです。
ここでは、冬に枝毛や切れ毛が増える具体的な理由について説明します。
空気が乾燥すると髪の水分が失われる
冬の冷たく乾いた空気は、髪から水分を奪う一番の原因です。
湿度が低い環境では、髪の中の水分が空気中に出ていきやすくなり、髪は乾燥してもろくなります。
研究によると、湿度が低い環境では髪の中の水分量が減り、髪が硬くゴワゴワした状態になることがわかっています
髪に含まれる水分の量は、髪の柔らかさと強さに直接関係します。
適度な水分を含んだ髪は弾力があり、少し力が加わっても折れにくい性質を持っています。
しかし、乾燥した髪は硬くてもろくなり、わずかな力でも壊れやすくなります。
部屋の暖房も問題を悪くする要因です。
暖房で温められた空気は、さらに湿度を下げてしまうため、外でも部屋の中でも髪が乾燥にさらされることになります。
特に暖房の効いた部屋に長い時間いると、髪だけでなく頭皮も乾燥して、髪全体の健康状態に影響する可能性があります。
静電気で髪同士がこすれてダメージを受ける
冬によくあるもう一つの問題が静電気です。
静電気は、違う物同士がこすれることで電気のバランスが崩れて起こります。
湿度が30%程度を下回ると、静電気が溜まりやすくなることがわかっています。
約 2,000 個のポリマー球のサンプルは、低湿度レベル (<30%RH) で高度に帯電しますが、湿度レベルが 80%RH を超えるとほとんど帯電しないことがわかりました。
引用:Royal Society of Chemistry Influence of humidity on tribo-electric charging and segregation in shaken granular media
髪が静電気を帯びると、同じ電気を持った髪同士が磁石のように反発し合います。
その結果、髪が広がったり、ふわっと浮き上がったりする現象が起こります。
この状態では、髪同士がこすれ合う機会が増え、キューティクル(髪の表面を守る層)がすり減ってしまう可能性があります。
静電気が起こりやすい条件と影響
| 条件 | 静電気の発生しやすさ | 髪への影響 |
|---|---|---|
| 湿度30%以上 | 低い | 電気が自然に放電され、影響は少ない |
| 湿度30%以下 | 高い | 電気が蓄積し、髪が反発し合う |
| 乾燥した髪 | 非常に高い | キューティクルの損傷が進む |
| 傷んだ髪 | 非常に高い | 電荷が表面に留まりやすい |
また、乾燥した髪は、潤いのある健康な髪と比べて静電気を帯びやすい特徴があります。
キューティクルが傷んでいると、電気が髪の表面に残りやすくなり、静電気の問題がさらにひどくなります。
特に細い髪や傷んだ髪は、軽くて静電気の影響を受けやすいため、より注意が必要です。
暖房やコートの摩擦も髪を傷める要因に
冬ならではの生活習慣も、髪へのダメージに関係しています。
帽子やマフラー、コートの襟などは、髪と何度も何度もこすれ合います。
特にアクリルなどの合成繊維は、綿やシルクなどの天然の繊維よりも静電気を起こしやすい性質があります。
繊維の種類と静電気の発生しやすさ
| 繊維の種類 | 静電気の発生 | 髪への影響 |
|---|---|---|
| 合成繊維(アクリル、ポリエステル)、ウール | 起こりやすい | 摩擦と静電気で髪が傷みやすい |
| 天然繊維(綿、シルク) | 起こりにくい | 髪への負担が少ない |
帽子をかぶったり脱いだりするときの摩擦は、静電気を起こすだけでなく、物理的な力で髪を引っ張ったり、キューティクルを傷つけたりする可能性があります。
また、ニット帽などをかぶったまま長い時間過ごすと、頭皮の皮脂(自然な油分)のバランスが崩れることもあります。
こうしたいろいろな要因が重なることで、冬は他の季節と比べて髪がダメージを受けやすい環境になっています。
季節の変化に合わせてヘアケアを調整することが、髪の健康を保つために大切といえます。
枝毛・切れ毛を防ぐ!今日からできる5つの対策
枝毛や切れ毛を予防するには、毎日のヘアケアのやり方を見直すことが効果的です。
一度できてしまった枝毛は自然には治らないため、予防することが一番大切な対策になります。
うれしいことに、髪へのダメージを減らす方法はたくさんあり、そのほとんどは特別な道具や高いアイテムを買わなくても、日常生活の中で実践できることばかりです。
効果的な予防の基本は、髪への物理的な刺激(こすれや引っ張りなど)、化学的な刺激(カラーやパーマの薬剤)、熱による刺激(ドライヤーやアイロン)を最小限にすることです。
これには、使うヘアケア製品の選び方、ヘアツールの正しい使い方、栄養バランスの良い食事、そして適切な生活習慣が含まれます。
これらは互いに関係し合っていて、全体的に取り組むことが最も良い結果をもたらします。
また、髪の状態は人それぞれ違うため、自分の髪質や生活環境に合わせた調整も大切です。
細い髪と太い髪、ストレートヘアとくせ毛では、合ったケア方法が違う場合があります。
- 髪に優しいシャンプーとトリートメントを選ぶ
- ドライヤーは20cm離して低温で乾かす
- タンパク質やビタミンを意識した食事を摂る
- 髪が濡れたまま寝ないようにする
- 定期的にヘアオイルで保湿する
以下では、多くの方に共通して効果が期待できるこれら5つの基本的な対策をご紹介します。
これらを毎日続けることで、枝毛や切れ毛の発生を大きく減らせる可能性があります。
髪に優しいシャンプーとトリートメントを選ぶ
シャンプー選びは、髪の健康を保つための基本です。
「硫酸系界面活性剤(サルフェート)」という洗浄成分が入ったシャンプーは洗浄力が強いため、髪質によっては自然な油分を取りすぎてしまう可能性があります。
過剰に洗浄された髪は、ざらざらとした、ツヤのない、縮れた髪になり、絡まりやすくなります。
引用:PubMed Central Shampoo and Conditioners: What a Dermatologist Should Know?
特に乾燥しやすい冬や、すでに髪が傷んでいる場合は、優しい洗浄成分を使ったシャンプーを選ぶことがおすすめです。
トリートメントやコンディショナーは、シャンプーで失われた水分と油分を補って、髪の表面を滑らかにコーティングする役割があります。
これによって、髪同士の摩擦が減り、静電気も起こりにくくなる可能性があります。
洗髪する回数も考えるべき点です。
頭皮が乾燥しやすい方は、髪の状態や生活環境に応じて洗髪頻度を調整することも検討してみてください。
ドライヤーは適切な距離を保ち低温で乾かす
ドライヤーの使い方を工夫することで、熱によるダメージを大きく減らせる可能性があります。
研究では、低温設定なら髪の構造の変化は元に戻りやすく比較的軽いですが、温度が高くなると元に戻らない傷みが始まることが示されています。
- 距離: 髪から十分離す(15〜20cm程度を目安に)
- 温度: 低温設定を選ぶ
- 動かし方: 一箇所に熱を当て続けず、常に動かす
- 温風と冷風: 交互に使うとダメージが軽減
- タオルドライ: ドライヤーの前に優しく水分を吸い取る
ドライヤーを使うときは、髪から15〜20cm程度離して、一つの場所に熱を当て続けないよう、常に動かしながら乾かすことが大切です。
また、温風と冷風を交互に使ったり、低めの温度設定にしたりすることで、髪への負担を減らせる可能性があるとされていますが、個人差があります。
タオルで拭くときも大切なポイントです。
濡れた髪は特にデリケートな状態なので、ゴシゴシこするのではなく、タオルで優しく水分を吸い取るようにします。
吸水性の高いタオルを使うと、髪をこすらずに効率よく水分を取り除けます。
タンパク質やビタミンを意識した食事を摂る
髪の主な成分はタンパク質なので、食事から十分なタンパク質を取ることが髪の健康の土台になります。
肉、魚、卵、大豆製品など、質の良いタンパク質をバランスよく食べることがおすすめです。
ビタミンやミネラルも、髪が育って維持されるために関わっています。
ビタミンDや鉄分が不足すると髪に問題が起こる可能性が指摘されていますが、サプリメントを飲み始める前に、まずはバランスの取れた食事を心がけることが基本です。
ビオチンを多く含む食べ物には、卵黄、ナッツ類、レバー、全粒粉の穀物などがあります。
ただし、生の卵白には「アビジン」という物質が含まれていて、ビオチンの吸収を邪魔してしまうため、卵は加熱して食べるようにしましょう。
栄養面で心配がある場合や、特定の栄養素が足りていないかもしれないと感じる場合は、自分の判断でサプリメントを使うのではなく、医師や栄養士に相談することをお勧めします。
髪が濡れたまま寝ないようにする
濡れた髪のまま寝ることは、髪にとって良くない習慣の一つです。
濡れた状態の髪はキューティクル(髪の表面を守る層)が開いていて、とても傷つきやすくなっています。
この状態で枕との摩擦が何度も起こると、キューティクルが傷んだり、髪が絡まったり、切れ毛の原因になったりする可能性があります。
- キューティクルが開いた状態で摩擦を受ける
- 髪が絡まりやすくなる
- 切れ毛の原因になる
- 頭皮の雑菌繁殖やトラブルにつながる可能性
寝る前には必ず髪を乾かすようにしましょう。
時間がないときでも、少なくとも髪の根元だけは乾かしておくことが望ましいです。
頭皮が濡れたままだと、人によっては頭皮トラブルにつながることもあります。
寝具にも気を配ることができます。
シルクやサテンなど滑らかな素材の枕カバーは、理論上は摩擦が少ないとされていますが、科学的研究は限られています。
また、髪を緩くまとめて寝ることで、髪同士の絡まりを防ぐこともできます。
定期的にヘアオイルで保湿する
ヘアオイルは、キューティクルの表面を保護して髪の水分蒸発を抑える効果が期待できます。
特に冬の乾燥した時期には、洗い流さないトリートメントとしてヘアオイルを使うことで、髪の潤いを保つ助けになる可能性があります。
アルガンオイル、ホホバオイル、椿油など、いろいろな種類のヘアオイルがあります。
これらは髪の摩擦を減らすことで、ブラッシングによるダメージを軽減し、静電気も起こりにくくする効果が期待されます。
特にココナッツオイルは、髪のタンパク質損失を抑える効果が研究で示されています。
- 量: 少量から始める(髪の長さや量に応じて調整)
- 付け方: 手のひらで温めてから使う
- 重点部位: 毛先を中心になじませる
- 避けるべき部位: 根元や頭皮につけすぎない(べたつきの原因)
- タイミング: 朝のスタイリング時や外出前
使う量は髪の長さや量によって調整が必要ですが、一般的には少量を手のひらで温めてから、毛先を中心になじませる方法がおすすめです。
根元や頭皮に直接つけすぎると、べたつきの原因になることがあるので注意しましょう。
季節ごとに変えたいヘアケアのコツ
髪の状態は季節によって変わるため、それぞれの季節に合ったケアをすることが理想的です。
気温、湿度、紫外線の強さなど、環境の条件は季節ごとに大きく違い、それぞれが髪に違う影響を与えます。
一年中同じヘアケアを続けるのではなく、季節の特徴に合わせて調整することで、より効果的に髪の健康を保てる可能性があります。
特に日本のように春夏秋冬がはっきりしている地域では、季節ごとの環境変化が顕著です。
夏の暑くて湿気の多い空気と強い紫外線、冬の寒くて乾燥した空気は、髪に全く違う種類のストレスを与えます。
こうした季節の変化に対応したケアをすることで、一年を通して健康な髪を保つことができます。
季節ごとの主なヘアケアポイント
| 季節 | 主な環境要因 | 重点的なケア |
|---|---|---|
| 冬 | 低温・低湿度・静電気 | 保湿重視(ヘアオイル・加湿器) |
| 夏 | 高温・強い紫外線 | 紫外線カット(帽子・UVスプレー) |
| 春・秋 | 気温や湿度の変化 | 季節の変わり目に合わせた調整 |
ここでは、特に対策が大切になる冬と夏のヘアケアのポイントについて詳しく説明します。
冬は保湿重視!ヘアオイルと加湿器を活用
冬のヘアケアで一番大切なのは保湿です。
空気がカラカラに乾燥する冬は、髪から水分が逃げやすいため、意識的に水分と油分を補う必要があります。
- ヘアオイル・洗い流さないトリートメント: 毎日使って髪の表面に保護膜を作る
- 加湿器: 室内の湿度を30〜50%程度に保つ
- 寝室の加湿: 睡眠中の髪の乾燥を防ぐ
- 帽子の素材選び: シルクの裏地や天然繊維を選ぶ
- 静電気対策: ヘアオイルで髪をコーティングする
洗い流さないトリートメントやヘアオイルを毎日使うことで、髪の表面に保護膜を作って、水分が蒸発するのを防ぐことができます。
朝のスタイリングのときや外出する前に軽くつけるだけでも、乾燥対策として効果が期待できます。
部屋の環境を整えることも有効です。
加湿器を使って部屋の湿度を30〜50%程度に保つことで、室内の乾燥を和らげ、髪や頭皮への負担を減らせる可能性があります。
特に寝室に加湿器を置くと、寝ている間の髪の乾燥を防ぐ助けになります。
冬は帽子をかぶる機会が増えますが、素材選びにも気を配れます。
シルクの裏地がついた帽子や、天然の繊維でできた帽子は、合成繊維のものと比べて静電気が起こりにくいとされていますが、効果には個人差があります。
夏は紫外線カット!帽子やUVスプレーで髪を守る
夏の強い紫外線は、髪のタンパク質にダメージを与える可能性があります。
紫外線は髪の色素を分解して、髪の色あせや乾燥の原因になることがわかっています。
- 帽子・日傘: 直射日光から髪を守る
- 髪用UVカットスプレー: 紫外線ダメージを軽減
- 海やプールの前後: 真水で髪を濡らす・洗い流す
- 頭皮の清潔: 汗をかいた後のケア
- 洗髪頻度: 過度な洗いすぎに注意
外出するときには帽子や日傘を使って、直射日光から髪を守ることがおすすめです。
最近では髪専用の紫外線カットスプレーも売られていて、製品によっては紫外線ダメージを減らせる可能性があります。
海やプールで遊ぶときは、塩水や塩素が髪にダメージを与えることがあります。
水から上がったらできるだけ早く真水で髪を洗い流すことが望ましいです。
夏は汗をかきやすいため、頭皮を清潔に保つことも大切です。
ただし、洗いすぎると必要な皮脂まで取り除いてしまう可能性があるため、自分の頭皮の状態に合わせた適切な回数を見つけることが大切です。
できてしまった枝毛・切れ毛はどうする?
すでにできてしまった枝毛や切れ毛には、どう対処すればよいのでしょうか。
残念ながら、髪は一度伸びると新しく生まれ変わることがない組織なので、傷ついた部分が自然に治ることはありません。
これは、髪が体の他の部分とは違う特徴を持っているためです。
枝毛や切れ毛への対処方法は、予防と比べると選択肢が少なくなります。
しかし、適切に対処することで、これ以上ダメージが進むのを防いだり、髪全体の見た目を良くしたりすることは可能です。
また、一時的な応急処置で、次に美容院に行くまでの期間を乗り切ることもできます。
枝毛・切れ毛への対処法
| 対処方法 | 効果 | 実施のタイミング |
|---|---|---|
| 美容院でカット | 根本的な解決 | 定期的(髪型や状態に応じて) |
| ヘアオイル・トリートメント | 一時的な見た目改善 | 毎日・応急処置として |
| 集中トリートメント | 新たな枝毛の予防 | 週1〜2回 |
ここでは、すでにできてしまった枝毛や切れ毛に対する基本的な対処法と、毎日できる応急処置について説明します。
枝毛は自然に治らない!美容院でカットするのが基本
残念ながら、一度できてしまった枝毛は自然に治ることはありません。
枝毛とは髪の繊維が物理的に裂けた状態で、髪は一度伸びると新しく生まれ変わらないため、傷ついた部分が自分で治ることはないのです。
枝毛を根本的に解決する方法は、傷んだ部分を切ることです。
美容院で定期的にカットしてもらうことで、枝毛が進むのを止めて、髪全体の見た目を良くできます。
- 髪の毛先に小さな裂け目ができる
- 裂け目が徐々に髪の根元方向に進んでいく
- 最終的に髪が途中で折れる(切れ毛)
枝毛をそのままにしておくと、裂け目が髪の根元方向に進み、切れ毛につながりやすくなります。
早めに対処することで、髪へのダメージを最小限に抑えることができます。
自分で枝毛を切る場合は、よく切れるハサミを使って、裂けている部分より少し上で斜めにカットするようにします。
ただし、全体的なバランスを考えると、やはり美容師さんに任せるのが一番安全で効果的な方法といえます。
応急処置としてヘアオイルやトリートメントで保護
枝毛そのものを治すことはできませんが、一時的に見た目を良くしたり、これ以上悪化するのを防いだりすることは可能です。
応急処置の方法と効果
| 方法 | 効果 | 使用頻度 |
|---|---|---|
| ヘアオイル | 裂けた部分を一時的に密着させる | 毎日 |
| 洗い流さないコンディショナー | 見た目を改善し、保護膜を形成 | 毎日 |
| 集中トリートメント・ヘアマスク | 髪全体の調子を改善し、新たな枝毛を予防 | 週1〜2回 |
ヘアオイルや洗い流さないコンディショナーを使うと、枝毛の裂けた部分が一時的にくっついて、目立ちにくくなることがあります。
これは根本的な解決ではありませんが、カットするまでの間の応急処置として有効です。
集中トリートメントやヘアマスクを週に1〜2回使うことで、髪全体の調子を良くして、新しい枝毛ができるのを予防する効果が期待できます。
これらの製品は髪に栄養を補って、キューティクルの状態を整える働きがあります。
ただし、どんなにトリートメントを使っても、すでにできてしまった枝毛が完全に治るわけではありません。
最終的には定期的なカットと、毎日の予防ケアを組み合わせることが、健康な髪を保つ一番良い方法になります。
よくある質問(FAQ)
- 枝毛は自分で切っても大丈夫ですか?
-
自分で切ることはできますが、よく切れる清潔なハサミを使って、裂けた部分より少し上で切ることが大切です。
美容業界では髪用の専用ハサミが推奨されていますが、重要なのは切れ味が良く、一度で綺麗に切れることです。
髪全体のバランスを考えると美容院での施術がおすすめです。
- 切れ毛と枝毛の違いは何ですか?
-
枝毛は髪の繊維が縦方向に裂けて枝分かれしている状態で、主に毛先に見られます。
切れ毛は髪が途中で横方向に折れて切れた状態です。
どちらも髪のダメージで起こりますが、切れ毛は髪全体の強さが落ちていることを示している場合があります。
- シャンプーを変えるだけで改善できますか?
-
シャンプーを変えることは予防策の一つとして効果が期待できますが、それだけですでにできた枝毛が治ることはありません。
優しい洗浄成分のシャンプーを使って、適切なトリートメントと組み合わせることで、新しいダメージの予防に役立つ可能性があります。
- 枝毛を放置するとどんどん悪化しますか?
-
はい、枝毛をそのままにしておくと裂け目が髪の根元方向に進んでいき、最後に切れ毛につながる可能性があります。
早めに傷んだ部分をカットすることで、ダメージが広がるのを防ぐことができます。
- サプリメントで髪質は改善できますか?
-
病気や明らかな栄養不足がある場合を除いて、健康な人ではサプリメントの効果は限られています。
まずはバランスの良い食事を心がけて、必要に応じて医師に相談してから補給を検討することがおすすめです。
まとめ
枝毛や切れ毛は、日常的なダメージが積み重なって起こる髪のトラブルです。
主な原因には、ブラッシングやドライヤーなどの物理的な刺激、カラーやパーマの薬剤による化学的なダメージ、そして栄養状態や生活習慣の影響があります。
特に冬は空気が乾燥して静電気が起こりやすいため、髪が傷みやすい環境になります。
予防のためには、髪に優しいシャンプーやトリートメントを選ぶこと、適切なドライヤーの使い方、栄養バランスの良い食事、髪を濡れたまま寝ない習慣、そして定期的な保湿ケアが効果的です。
季節に合わせてケアを調整することも、髪の健康を保つために役立ちます。
すでにできてしまった枝毛は自然には治らないため、美容院で定期的にカットすることが基本的な対処法です。
毎日のヘアケアを見直して、髪へのダメージを最小限に抑えることで、健康で美しい髪を保つことができるでしょう。
髪の状態が気になる場合や、ひどい抜け毛や頭皮のトラブルがある場合は、皮膚科や毛髪専門クリニックへの相談もご検討ください。
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