ヘアカラーの色落ちが早い原因と色持ちを良くする7つの方法

ヘアカラーの色落ちが早い原因と色持ちを良くする7つの方法

せっかく美容院でキレイにカラーリングしてもらったのに、数週間で色が抜けてしまった経験はありませんか。

鏡を見るたびに「また色が薄くなった」「思っていた色と違ってきた」とがっかりすることも多いのではないでしょうか。

ヘアカラーの色落ちは多くの女性が抱える共通の悩みですが、実は日常生活の中に原因が潜んでいます。

毎日のシャンプー、太陽の光、ドライヤーの熱など、何気ない習慣がカラーの退色を早めているのです。

ヘアカラーの色落ちが早い原因
  • シャンプーによる色素の水への溶け出し
  • 紫外線による色素の破壊(光退色)
  • ドライヤーやヘアアイロンの高温による色素分解
  • ブリーチやパーマなどによる髪の傷みで保持力低下
  • カラー直後の不適切なケア(当日のシャンプーなど)

さらに、髪質やカラーの種類によっても色持ちは大きく変わります。

本記事では、ヘアカラーが色落ちする仕組みを解説するとともに、科学的な根拠に基づいた対策方法をご紹介します。

今日から実践できる具体的な方法をお伝えしますので、カラーを長持ちさせたい方はぜひ最後までお読みください。

適切なケアを行えば、カラーの色持ちをより良くすることも可能です。

美容院でのカラーリングは決して安くはない投資ですから、できるだけ長く美しい色を楽しみたいですよね。

この記事があなたのヘアケアの参考になれば幸いです。

この記事でわかること
  • カラーが色落ちする科学的な理由
  • 自宅でできる7つの色持ち対策
  • 髪質によって色落ちしやすさが違う理由
  • カラーの種類別の持続期間
  • 美容院で相談できるプロのケア方法

本記事について:当クリニックは、婦人科として女性の健康をサポートしています。特に更年期や妊娠・出産後のホルモンバランスの変化が、髪の健康にも大きな影響を与えることが分かっています。本記事では、女性の薄毛や抜け毛に関する正しい知識と対策を、婦人科の視点から解説します。
また、本記事の内容は一般的な医学・健康情報であり、効果を保証するものではありません。症状には個人差があり、気になる場合は専門医にご相談ください。

目次

カラーの色落ちが早いのは日常生活に原因がある

ヘアカラーの色落ちが早いと感じている方の多くは、特別なことをしているわけではありません。

実は、毎日の何気ない習慣が色を抜けやすくしているのです。

髪に入れた色は、水や太陽の光、熱といった日常的な刺激によって徐々に薄くなっていきます。

シャンプーのたびに色が流れ出し、太陽光に当たるたびに色が壊され、ドライヤーやアイロンの熱で色が薄くなっていく――このような現象は、髪の仕組みと化学反応によって起こっています。

特に重要なのは、カラーリング直後の過ごし方です。

カラーリングの直後は色が髪に馴染むデリケートな時期であり、この時期の扱い方次第で色持ちが大きく変わります。

ここでは、カラーが色落ちする主な原因について、わかりやすく詳しく解説します。

原因を正しく理解することで、効果的な対策を講じることができるようになります。

カラー退色の主な原因
  • シャンプーによる色素の流出
  • 紫外線による色素の破壊
  • 熱によるダメージと色素分解
  • 髪の傷みによる保持力の低下
  • カラー直後の不適切なケア

毎日のシャンプーで色素が流れ出てしまう

ヘアカラーの色落ちに大きな影響を与えるのが、毎日のシャンプーです。

髪に入れたカラーの色は、水に溶け出したり、髪から離れやすい性質を持っています。

研究によれば、ヘアカラーが色落ちする大きな要因の一つは、色の成分が水に溶け出すことだとわかっています。

シャンプーをするたびに、髪の表面や内側に入っていた色の成分が少しずつ洗い流されてしまうのです。

特に洗浄力の強いシャンプーに含まれる洗浄成分は、髪の表面を覆っている「キューティクル」という鱗のような層を開かせる働きがあります。

キューティクルが開くと、髪の内側に入っていた色がより流れ出やすくなります。

さらに、お湯の温度も重要です。

温度が高いお湯ほど、髪に必要な油分や薬剤を洗い流す力が強まり、色の流出が進んでしまいます。

温度が高いお湯で髪を洗うと、色落ちのスピードが早くなる傾向があります。

紫外線とドライヤーの熱が色を壊す

太陽の光に含まれる紫外線は、髪のカラーにとって大敵です。

研究によれば、紫外線は髪のタンパク質を傷つけたり、髪の色を変化させたりすることがわかっています。

紫外線が髪に当たると、髪本来の色素や美容院で入れたカラーの色が壊され、髪の色が薄くなっていきます。

これは「光退色」と呼ばれる現象で、海辺やプールで長時間過ごした後に髪が明るくなるのも、同じ仕組みです。

紫外線は髪の表面だけでなく、内側の色にまで影響を与えるため、対策をしないと急速に色が抜けていきます。

ドライヤーやヘアアイロンなどの熱も、カラーを長持ちさせる上で注意が必要です。

高温の熱は髪の表面を傷つけ、色の変化や退色を促進する化学反応を起こします。

特に高温(200度を超えるような温度)では、髪へのダメージが深刻になり、色を保つ力が大幅に弱くなります。

25~170℃で H 2 O、200℃からCO 2、SCO、H 2 Sが生成。変性温度は237℃。

引用:PubMed Heat-damaged evaluation of virgin hair

傷んだ髪ほど色が抜けやすくなる

髪がどれくらい傷んでいるかによって、カラーの持ちは大きく変わります。

健康な髪は表面のキューティクル(鱗のような層)がきれいに並んでいるため、色をしっかりと内側に閉じ込めることができます。

しかし、ブリーチやパーマ、繰り返しのカラーリングで傷んだ髪は、キューティクルが剥がれたり隙間ができたりしています。

このような状態の髪は、スポンジのように穴が開いた状態(多孔性)になっています。

一方、ブリーチした毛髪では、キューティクル層がコルテックスから分離し、コルテックス内、特にマクロフィブリル間にメラニン顆粒の溶解によって多数の毛穴が散在していました。

引用:PubMed Central Effects of excessive bleaching on hair: comparative analysis of external morphology and internal microstructure

スポンジが水を吸い込んでもすぐに絞り出されるように、傷んだ髪は色を簡単に吸収しますが、同じくらい簡単に流れ出してしまうのです。

さらに、傷んだ髪は表面がガサガサしているため、枕との摩擦や髪同士のこすれによっても、キューティクルがさらに剥がれやすくなります。

これも色が流れ出る原因の一つです。

カラー直後の過ごし方で色持ちが大きく変わる

カラーリングをした直後は、キューティクルが不安定な状態にあり、洗髪による染料の流出が最も起きやすい時期です。

美容院でカラーをした直後は色が髪に馴染んでおらず、不安定な状態です。

この段階でシャンプーをすると、まだ不安定な色が大量に流れ出てしまいます。

多くの美容師さんが「カラー後24時間は髪を洗わないでください」とアドバイスするのは、この理由があるからです。

また、カラー直後は髪が普段と違う状態になっています。

髪は本来弱酸性ですが、カラー剤の影響で一時的にアルカリ性に傾き、キューティクルが敏感な状態になっています。

この時にシャンプーすると、髪の表面が開いたままになり、色が流れ出し続けやすくなります。

カラー後すぐにプールや温泉、海に入るのも避けた方が良いでしょう。

特にプールの塩素などは変色の原因になりやすく、髪の負担になる可能性があります。

カラー直後に避けるべきこと
  • シャンプー
  • 激しい運動や発汗
  • プール・海水浴
  • 温泉・サウナ

自宅でできる!カラーの色持ちを良くする7つの方法

色落ちの原因がわかったところで、次は具体的な対策方法をご紹介します。

これらの方法は、特別な道具や高価な製品を必要とせず、今日から実践できるものばかりです。

多くの方が「カラーを長持ちさせるには特別なケアが必要」と思いがちですが、実は日常のちょっとした工夫の積み重ねが最も効果的です。

シャンプーの選び方、お湯の温度、ドライヤーの使い方など、基本的なヘアケアを見直すだけで、カラーの持続期間を大幅に延ばすことができます。

ここで紹介する7つの方法は、すべて科学的な根拠に基づいています。

一つ一つは小さな変化に見えるかもしれませんが、組み合わせて実践することで相乗効果が生まれ、驚くほど色持ちが良くなります。

完璧にすべてを実践する必要はありません。

まずは自分ができそうなものから始めて、徐々に習慣化していくことをお勧めします。

1ヶ月後、2ヶ月後に鏡を見たとき、以前よりもカラーが長持ちしていることを実感できるはずです。

色持ちを良くする7つの方法(一覧)

方法効果実践の難易度
①カラー専用シャンプーを使う色素の流出を防ぐ易しい
②ぬるま湯で洗う薬剤や油分の流出を抑える易しい
③ドライヤーの冷風を活用余熱ダメージを防ぐ易しい
④髪用UVスプレーを使う紫外線から保護やや易しい
⑤カラー直後は洗髪を控える初期の色落ちを防ぐやや難しい
⑥定期的(週数回)にトリートメントする髪の保持力を高めるやや易しい
⑦ヘアアイロンは低温設定で熱ダメージを軽減やや易しい

カラー専用シャンプーに変えるだけで色持ちアップ

最も効果的で手軽な対策は、カラー専用のシャンプーを使うことです。

普通のシャンプーには、洗浄力の強い成分(ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムなど、名前に「硫酸」がつくもの)が含まれていることが多く、これらは髪の色を急速に洗い流してしまいます。

カラー専用シャンプーは、洗浄成分が優しく調整されており、髪の表面を必要以上に開かせることなく汚れを落とします。

また、多くの製品には少量の色素が含まれており、洗うたびに微量の色を補充してくれます。

選ぶ際のポイントは、「硫酸塩フリー」「カラーセーフ」と書かれているものを選ぶことです。

特に赤系やアッシュ系など色が抜けやすい髪色の方は、色素補給タイプ(疎水修飾やポリマー配合など)のシャンプーを使うと、色の鮮やかさを長く保てます。

カラー専用シャンプーを選ぶポイント
  • 「硫酸塩フリー」「サルフェートフリー」の表示
  • 「カラーセーフ」「カラーケア」の表示
  • 色素補給機能があるもの(特に赤・アッシュ系)

ぬるま湯で洗うと色が抜けにくい

髪を洗うときのお湯の温度を下げるだけで、色持ちが改善します。

熱いお湯は髪に必要な油分や薬剤を洗い流す力が強まり、色を流れ出させやすくします。

ぬるま湯程度の温度であれば、汚れは十分に落ちますが、色の流出は最小限に抑えられます。

特に注意すべきなのは、シャンプーやコンディショナーをすすぐときです。

流すときに熱いお湯を使うと、せっかく優しいシャンプーを使っても効果が半減してしまいます。

冷水に近いぬるま湯は最初は慣れないかもしれませんが、髪への熱負担を減らす効果もあり、ツヤが出やすくなるというメリットもあります。

徐々に温度を下げていくと、無理なく習慣化できます。

ドライヤーは冷風モードを活用する

ドライヤーの使い方一つで、カラーの持ちが大きく変わります。

高温の熱風を長時間当てると、髪の内側で化学反応が起こり、色の成分が壊れてしまいます。

特に過度な高温での使用は、髪のタンパク質を変性させやすく変えてしまい、色を保つ力が著しく弱くなります。

おすすめの使い方は、まず80%程度まで温風で乾かし、最後の仕上げに冷風を使う方法です。

冷風を当てることで髪に残った熱を取り除き、余熱によるダメージの進行を抑える効果が期待できます。

また、ドライヤーは髪から15〜20センチ以上離して使い、同じ場所に長時間熱を当てないようにしましょう。

最近では温度調節機能がついたドライヤーも増えているので、60度前後の低温設定ができるものを選ぶとより安心です。

ドライヤーの正しい使い方
  1. タオルドライで水分をしっかり取る
  2. 温風で髪から15〜20cm離して乾かす(80%まで)
  3. 最後に冷風で仕上げる
  4. 同じ場所に3秒以上当てない

外出時は髪用UVスプレーで紫外線対策を

お肌と同じように、髪も紫外線から守る必要があります。

前述の通り、紫外線は髪の色を壊す大きな原因の一つです。

特に夏場や海、プールなどのレジャーでは、長時間紫外線に当たることで、わずか数日でカラーが明るくなってしまうこともあります。

髪用のUVプロテクトスプレーや保護剤は、髪の表面に保護膜を作り、紫外線を跳ね返したり吸収したりします

外出前にスプレーするだけで、紫外線による色の破壊を防ぐ助けになります。

また、帽子や日傘を使うのも効果的です。

特につばの広い帽子は、髪全体を紫外線から守ってくれます。

海やプールでは、濡れた髪は特に紫外線のダメージを受けやすいため、泳いだ後はすぐに真水ですすぎ、UVスプレーでケアすることをお勧めします。

カラー当日は髪を洗わない

カラー直後の髪は、水やシャンプーの影響を受けやすくデリケートな状態です。

美容院でカラーをした日は、できる限りシャンプーを避けてください。

直後のシャンプーを控えることで、髪表面付近にある色素の急激な流出を防ぐことができます。

どうしても髪を洗いたい場合は、お湯だけで軽くすすぐ程度にするか、シャンプーを使わずにコンディショナーだけで洗う方法を試してみてください。

また、カラー直後は激しい運動や汗をかく活動も避けた方が良いでしょう。

汗に含まれる塩分や皮脂が、色の定着を邪魔する可能性があります。

定期的なトリートメントで色素の定着を助ける

定期的なトリートメントは、カラーを長持ちさせるだけでなく、髪の健康を保つためにも大切です。

トリートメントには髪の内側に栄養を補給し、傷んだ部分を補修する効果があります。

特にカラーリング後の髪は、薬剤の影響で内側の構造が不安定になっているため、タンパク質やアミノ酸を補給することで、色を保つ力を回復させることができます。

アラニンを組み込んだヘアコンディショナーは、ブリーチで傷んだ髪の表面の疎水性を改善します。

引用:PubMed Hair and amino acids: the interactions and the effects

週に2回程度、シャンプー後に集中的にトリートメントを行うことで、髪の表面が整い、色の流出を防げます。

トリートメントを塗った後、蒸しタオルで髪を包んで5〜10分置くと、成分がより浸透しやすくなります。

カラー用トリートメントには、色素補給タイプのものもあります。

これらは少量の色を含んでおり、使うたびに色を補充してくれるため、退色を遅らせる効果が期待できます。

トリートメントの効果的な使い方
  1. シャンプー後、軽く水気を切る
  2. 毛先を中心にトリートメントを塗る
  3. 蒸しタオルで髪を包む
  4. 5〜10分置く
  5. ぬるま湯でしっかりすすぐ

ヘアアイロンは低温設定にする

ヘアアイロンやコテの温度設定は、色持ちに大きく関係します。

多くの方が200度以上の高温でスタイリングしていますが、これは髪にとってかなり厳しい環境です。

高温でのスタイリングは髪への負担が大きく、色が流れ出やすくなることがわかっています。

カラーを長持ちさせたい場合は、ヘアアイロンの温度をできるだけ低く設定することをお勧めします。

目安として150度前後以下が推奨されることが多いです。

この温度でも、ゆっくり時間をかければ十分にスタイリングができます。

髪が細い方や傷みやすい方は、さらに低い温度から試してみてください。

使う前には必ず熱から守るスプレーを使いましょう。

これらの製品は髪の表面に保護膜を作り、直接的な熱のダメージから髪を守ります。

最近の研究では、適切な熱保護剤を使うことで、髪の表面の損傷を軽減できることが報告されています。

あなたの髪は色落ちしやすいタイプ?髪質別チェック

同じカラーをしても、人によって色持ちが大きく違うことがあります。

これは髪質や髪の状態によって、色の吸収力と保つ力が変わるためです。

髪の「多孔性」という言葉をご存知でしょうか。

これは髪がどれくらい水分や色を吸収・保持できるかを示すもので、髪の表面の状態によって決まります。

スポンジのように穴が多い髪は色が入りやすいですが抜けやすく、穴が少ない髪は入りにくいですが一度入れば流出しにくい傾向があります。

また、髪の太さや硬さ、これまでにブリーチやパーマをしたことがあるかなども、カラーの持ちに大きく影響します。

ブリーチやパーマを繰り返している髪、生まれつき細く柔らかい髪、逆に健康すぎる髪など、それぞれに特有の傾向があります。

自分の髪のタイプを理解することで、より効果的なケア方法を選ぶことができます。

美容院でカラーをするときも、美容師さんに自分の髪質の特徴を伝えることで、最適な方法を提案してもらえるでしょう。

ここでは、代表的な3つの髪タイプについて、それぞれの特徴と対策方法を解説します。

髪質別の色持ち傾向

髪質タイプ色の入りやすさ色持ち主な原因おすすめケア
ブリーチ・パーマ毛非常に入りやすい非常に抜けやすいキューティクルの損傷タンパク質補修、色素補給シャンプー
細く柔らかい髪入りやすい抜けやすいキューティクル層が薄いコーティング系トリートメント
健康すぎる髪入りにくい持ちが良いキューティクルが密浸透促進処理、長めの放置時間

ブリーチやパーマを繰り返した髪は要注意

ブリーチやパーマなど、薬剤を使った施術を繰り返した髪は、カラーが最も色落ちしやすい状態にあります。

ブリーチは髪の内側の構造を大きく変え、表面に多くの隙間を作ります。

この隙間から色は簡単に流れ出てしまいます。

パーマも同じように、髪のタンパク質の結びつきを切ったり繋げたりするため、髪の色を保つ力が低下する可能性があります。

特にブリーチを何度も行った髪や、ブリーチとパーマの両方をした髪は、スポンジのように穴だらけの状態になっており、色を吸う速度は速いものの、同じくらい早く色が抜けていきます。

このタイプの髪には、タンパク質を補修する成分が入ったトリートメントが効果的です。

髪の内側の構造を補強することで、色を保つ力を高めることができます。

また、色を補充してくれるタイプのシャンプーやコンディショナーを日常的に使うことをお勧めします。

ダメージ毛のケアポイント
  • タンパク質配合トリートメントを週2〜3回
  • 色素補給シャンプー・コンディショナーの使用
  • 熱から守るスプレーを必ず使う
  • 摩擦を避ける(優しく扱う)

細くて柔らかい髪は傷みやすく色が抜けやすい

髪の太さや硬さも、カラーの持ちに関係します。

細い髪や柔らかい髪は、表面を覆う層が薄く、色を内側に保つ構造が弱い傾向があります。

また、細い髪は傷つきやすく、シャンプーや摩擦によって表面が剥がれやすいという特徴もあります。

さらに、細い髪はキューティクルの層が薄い傾向があり、色は入りやすいものの抜けやすいという性質があります。

カラーリング直後は鮮やかに発色しても、数日で急速に色が薄くなることがあります。

このタイプの髪には、髪の表面をコーティングして保護する製品が有効です。

シリコンが入ったトリートメントやオイルを使うことで、表面を保護し、色の流出を防ぐことができます。

健康すぎるツヤ髪も実は色が定着しにくい

意外に思われるかもしれませんが、とても健康な髪もカラーが定着しにくいことがあります。

健康な髪は表面がしっかりと閉じており、ツルツルしています。

これは一見良いことのようですが、色が内側に入り込みにくいという面もあります。

特に一度も薬剤を使ったことがない髪は、薬剤が浸透するのに時間がかかることがあります。

そのため、髪が損傷していない限り、多くの化合物はこのバリアを非常にゆっくりと通過します。

引用:PubMed Central Penetration of different molecular weight hydrolysed keratins into hair fibres and their effects on the physical properties of textured hair

このような髪は、カラーリングに時間がかかり、色の出方も控えめになりがちです。

ただし、一度しっかりと定着すれば、色持ちは比較的良好です。

このタイプの髪にカラーを入れるときは、美容師さんと相談して、放置時間を調整したり、浸透を助ける処理を行ったりする方法があります。

また、カラー前に汚れをしっかり落とすシャンプーで洗うことで、表面の皮脂や汚れを取り除き、色の浸透を助けることができます。

カラーの種類で色持ち期間は1週間〜2ヶ月も違う

ヘアカラーには様々な種類があり、それぞれ髪への作用の仕方と持続期間が大きく異なります。

自分の目的やライフスタイルに合わせて、適切なカラーの種類を選ぶことが大切です。

大きく分けると、髪の内側に色をしっかり定着させる「永久染毛剤」髪の表面に色をつける「半永久染毛剤(ヘアマニキュア)」トリートメント効果を持つ「カラートリートメント」、そして髪を明るくしてから色を入れる「ブリーチカラー」があります。

それぞれのカラーは、色持ちだけでなく、髪へのダメージの大きさや色の変化の仕方も異なります。

永久染毛剤は長持ちしますが髪への負担が大きく、カラートリートメントは髪に優しいですがすぐに色が抜けます。

また、同じタイプのカラーでも、色味によって持続期間が変わることがあります。

一般的に、暗めの色や寒色系(アッシュ、マット)は色持ちが良く、明るい色や暖色系(赤、ピンク)は色が抜けやすい傾向があります。

ここでは、代表的な4種類のカラーについて、それぞれの特徴と持続期間を詳しく解説します。

あなたの希望する色持ち期間やヘアスタイルの頻度に合わせて、最適なカラーを選んでください。

カラーの種類別比較表

カラーの種類持続期間髪へのダメージ白髪カバー明るくできるかこんな人におすすめ
永久染毛剤(美容院)約8〜12週間大きい◎できる◎できるしっかり長持ちさせたい、白髪をカバーしたい
ヘアマニキュア約2〜4週間小さい△ぼかせる×できない髪を傷めたくない、ツヤが欲しい
カラートリートメント数日〜数週間(製品による)ほぼなし△薄くぼかせる×できない気軽に色を楽しみたい、ダメージを避けたい
ブリーチカラー約2〜4週間非常に大きい×できない◎できるビビッドな色にしたい、個性を出したい

美容院のヘアカラーは1〜2ヶ月色が持つ

美容院で一般的に使われる永久染毛剤(酸化染毛剤)は、最も長持ちするカラーリング方法です。

永久染毛剤は、髪の表面を開いて内側に浸透し、髪の中で色の成分を化学的に結びつけます。

この過程で、小さな色の粒が髪の中で大きな粒に変わるため、簡単には流れ出ません。

永久染毛剤内の酸化剤とアルカリ剤の組み合わせによって誘発される髪のキューティクルの膨潤により、無色の前駆物質が毛皮質に浸透しやすくなる。

引用:PubMed Central Mechanisms of impairment in hair and scalp induced by hair dyeing and perming and potential interventions

きちんとケアをすれば、8〜12週間(2〜3ヶ月)程度色が持続する傾向があります。

ただし、完全に色が消えるわけではなく、新しく伸びてくる根元との境目が目立ってくるため、多くの方は1〜2ヶ月ごとに根元だけを染め直します

永久染毛剤の良いところは、白髪を完全にカバーできることと、明るくすることも暗くすることもできる点です。

しかし、アルカリ剤や酸化剤を使うため、髪へのダメージは避けられません

カラー後は特に念入りなケアが必要です。

ヘアマニキュアは2〜4週間で徐々に退色

ヘアマニキュアは、髪の表面に色をコーティングするタイプの染毛剤です。

永久染毛剤とは違い、髪の内側には入らず、表面と、わずかに開いた隙間に色をつけます。

そのため、髪へのダメージは最小限ですが、持続期間は短くなります。

一時的染料はファンデルワールス力により毛幹キューティクルに弱く付着しますが、毛皮質には浸透しません。

引用:PubMed Central Is There a True Concern Regarding the Use of Hair Dye and Malignancy Development? A Review of the Epidemiological Evidence Relating Personal Hair Dye Use to the Risk of Malignancy

一般的には、2〜4週間程度で徐々に色が薄くなっていきます

シャンプーのたびに少しずつ色が洗い流されるため、急に色が変わることはなく、自然な感じで色が抜けていきます。

ヘアマニキュアの良いところは、髪を傷めずに色を楽しめることと、ツヤが出やすいことです。

一方で、黒髪を明るくすることはできず、色の選択肢も限られます。

白髪をぼかしたり、黒髪にニュアンスを加えたいときに適しています。

カラートリートメントは数日〜数週間で色落ち

ラートリートメントは、トリートメントに色素を混ぜた製品で、最も手軽なカラーリング方法です。

髪の表面に薄く色をつけるだけなので、製品によりますが数日から数週間程度で色が抜けていきます。

シャンプーのたびに徐々に色が薄くなり、自然に元の髪色に戻っていきます。

持続期間は短いですが、その分気軽に色を変えられるメリットがあります。

また、髪へのダメージがほとんどないため、頻繁に使っても問題ありません。

ビビッドなカラーに挑戦したい方や、イベント前だけ色を変えたい方に人気です。

ただし、ブリーチした髪や傷みが大きい髪では、色が深く入り込んでしまい、思ったより長く色が残ることがあります。

特に濃い色を使う場合は、この点に注意が必要です。

ブリーチした髪は最も色落ちが早い

ブリーチを使ったハイトーンカラーは、色の鮮やかさと引き換えに、最も色が落ちやすいカラーです。

ブリーチは髪の本来の色素を破壊して髪を明るくします。

この過程で、髪の内側の構造も大きく傷つき、多くの隙間ができます

その後に入れたカラーは、この隙間から簡単に流れ出てしまいます。

ブリーチした髪にビビッドなカラー(ピンク、ブルー、パープルなど)を入れた場合、短期間で色が変化しやすく、早ければ数週間で色がかなり薄くなることもあります。

特に赤系の色は視覚的に退色が目立ちやすく、また紫外線などの影響を受けやすい傾向があります。

金髪のメラニン顆粒はどちらも可視光で同様に分解されるが、赤毛のメラニン顆粒は紫外線によってはるかに分解されやすい。

引用:PubMed Central Photoaggravation of Hair Aging

ブリーチした髪のカラーを長持ちさせるには、前述の7つの対策を徹底的に実践することが欠かせません。

また、色を補充してくれるタイプのシャンプーやトリートメントを使い、定期的に色を足すことで、鮮やかさを保つことができます。

美容院でプロに相談すれば色持ちはより良くなる

自宅でのケアも大切ですが、美容院でのプロの技術やアドバイスも、カラーを長持ちさせる上で効果的です。

美容師さんは髪の専門家であり、何千人もの髪を見てきた経験から、あなたの髪に最適な方法を提案できます。

髪質の診断、カラー剤の選択、施術の技術、お手入れのアドバイスなど、自宅でのカラーでは得られない専門的なサポートを受けられます。

特に、髪の状態が複雑な場合(何度もカラーやブリーチをしている、傷みがひどい、くせ毛など)は、プロの判断がとても重要になります。

間違った方法でカラーをすると、色ムラができたり、予想外の色になったり、さらに髪が傷んだりする可能性があります。

また、美容院では家庭用とは異なる業務用製品や専門的な技術を利用できます。

サロン専売のカラー剤は、美容師による髪質診断や調合の自由度が高く、個々の髪に合わせた施術ができる点が特徴です。

ここでは、美容院で受けられる3つの専門的なサービスについて、それぞれがカラーの持続性にどのように役立つかを解説します。

美容院で受けられるプロのサービス

サービス内容色持ちへの効果
髪質診断とカラー剤選定髪の状態に合わせた最適な薬剤選択色の定着力向上、ダメージ軽減
ダメージ管理施術リタッチ、放置時間調整、最新技術髪の健康維持、色素保持力の維持
サロントリートメントカラー前後の専門的なケア色素の浸透促進、色素の閉じ込め

髪質に合った色持ちの良いカラー剤を選んでもらえる

美容師さんは、あなたの髪質や状態を見極めて、最適なカラー剤を選んでくれます。

髪のスポンジ度合い、太さ、傷み具合、これまでのカラー履歴などを総合的に判断し、色持ちが良く、かつダメージを最小限に抑えられる薬剤を選びます。

例えば、色が入りにくい髪には浸透を助ける処理を加えたり、色が抜けやすい髪には定着を助ける前処理を施したりします。

美容院では市販品に比べて薬剤のバリエーションが豊富で、プロが髪の状態に合わせて細かく調合するため、既製品にはない最適な吸着力を引き出すことができます。

さらに、色の選び方においても、あなたの髪質に合わせたアドバイスがもらえます。

例えば、色が抜けやすい髪には、色が抜けても美しく見える色味を提案してもらえます。

ダメージを最小限に抑える施術方法の提案

プロの美容師さんは、カラーリングによる傷みを最小限に抑える技術を持っています。

例えば、根元の伸びた部分だけ染めれば良い場合は、毛先に薬剤をつけない「リタッチカラー」を提案します。

これにより、すでにカラーが入っている部分への重複したダメージを防ぎます。

また、カラーを置く時間も髪の状態に合わせて細かく調整します。

必要以上に長く置くと、色は入るかもしれませんが、髪の傷みも増えます。

適切な時間管理により、発色と髪の健康のバランスを取ることができます。

最近では、ダメージの少ないカラーや、カラーリングと同時に髪の結合を補強する技術なども登場しています。

これらの最新技術を取り入れている美容院では、従来よりも髪を傷めずにカラーを楽しむことができ、結果として色持ちも良くなります。

プロの施術で得られるメリット
  • 髪質に応じた薬剤選択
  • 適切な放置時間管理
  • ダメージを抑える最新技術
  • リタッチによる重複ダメージ防止
  • 色ムラのない均一な仕上がり

サロントリートメントで色が入りやすい土台を作れる

カラーリングの前後にするサロントリートメントは、色持ちに大きく貢献します。

カラー前のトリートメントは、髪のコンディションを整え、色の浸透を均一にします。

特に、傷みがひどい部分やスポンジ状になっている部分を補修することで、色ムラを防ぎ、全体的に美しい仕上がりになります。

カラー後のトリートメントは、髪の表面を整えて色の流出を抑える役割を果たします。

また、カラー剤で失われた栄養分を補給し、髪の水分を保つ力を回復させます。

これにより、カラーの鮮やかさを保つ効果が期待できます。

サロンで使う業務用トリートメントは、家庭用よりも高濃度の補修成分が入っており、効果がすぐに現れます。

定期的にサロントリートメントを受けることで、髪の基礎的な健康が向上し、カラーの持ちも自然と良くなります。

よくある質問(FAQ)

カラー後、何日目から髪を洗っても大丈夫ですか?

カラー直後の髪は、キューティクルが不安定な状態にあり、洗髪による染料の流出が最も起きやすい時期です。

この初期の流出を避けるため、当日のシャンプーは控えることをおすすめします

どうしても洗いたい場合は、お湯だけで軽くすすぐ程度にしてください。

色持ちが良いカラーの色はありますか?

一般的に、暗めの色や寒色系(アッシュ、マット系)の方が色持ちが良い傾向があります。

赤やピンクなどの暖色系は、紫外線などの影響を受けやすく、変色や退色が目立ちやすい傾向があります。

ただし、個人の髪質によっても変わるため、美容師さんに相談するのが確実です。

市販のカラー剤と美容院のカラー、色持ちに差はありますか?

美容院で使うカラー剤は、種類が豊富で髪質に合わせた選定ができるため、髪への定着力も高まりやすいです。

また、美容師さんが髪質に合わせて薬剤を調整するため、より均一で持続性の高い仕上がりになる可能性が高いです。

ヘアオイルを使うと色落ちしますか?

適切に使えば、ヘアオイルは色持ちを助けます。

髪の表面をコーティングして保護し、摩擦や乾燥から守ることで、間接的にカラーの持続に貢献します

ただし、シリコン系のオイルなどを多くつけすぎると髪が重くなったり、ベタつきの原因になったりするため、適量を守りましょう。

白髪染めと普通のヘアカラー、色持ちに違いはありますか?

白髪染め用のカラー剤は、白髪がしっかり染まるよう設計されているものが多く、比較的色持ちが良い傾向があります。

ただし、使う薬剤や髪の状態により個人差があります。

まとめ

ヘアカラーの色落ちは、日常生活の中にあるさまざまな原因によって起こります。

シャンプーによる色の溶け出し、紫外線や熱による色の破壊、髪の傷み具合など、複数の原因が重なり合って色が抜けていきます。

しかし、適切な知識とケアにより、カラーの持ちを大幅に良くすることができます。

カラー専用シャンプーの使用、ぬるま湯での洗髪、熱や紫外線からの保護、そしてカラー直後の適切なケアなど、今日からできる対策を実践してみてください。

また、自分の髪質を理解し、それに合ったカラーの種類を選ぶことも大切です。

傷んだ髪、細い髪、健康な髪、それぞれに適したケア方法があります。

美容院でのプロのアドバイスやサロントリートメントも、色持ちを良くする有効な方法です。

定期的に美容師さんと相談しながら、あなたの髪に最適なカラーとケア方法を見つけていきましょう。

美しいヘアカラーを長く楽しむために、この記事で紹介した方法をぜひ試してみてください。

参考文献・参考サイト

PubMed Investigation of hair dye deposition, hair color loss, and hair damage during multiple oxidative dyeing and shampooing cycles

PubMed Protection of Oxidative Hair Color Fading From Shampoo Washing by Hydrophobically Modified Cationic Polymers

PubMed Central Photoaggravation of Hair Aging

PubMed Heat-damaged evaluation of virgin hair

PubMed Central Effects of excessive bleaching on hair: comparative analysis of external morphology and internal microstructure

PubMed Central The Shampoo pH can Affect the Hair: Myth or Reality?

PubMed Hair-discoloration of Japanese elite swimmers

University of the Arts London Effect of semi-permanent hair dyes and conditioning polymers on the colour enhancing properties of shampoo formulations

ScienceDirect Effects of solar radiation on hair and photoprotection

PubMed Hair and amino acids: the interactions and the effects

PubMed Effects of heat treatment on hair structure

PubMed The effect of various cosmetic pretreatments on protecting hair from thermal damage by hot flat ironing

PubMed Central Efficacy and safety of Latilactobacillus curvatus LB-P9 on hair health: a randomized, double-blind, placebo-controlled clinical trial

PubMed Dissimilar effect of perming and bleaching treatments on cuticles: advanced hair damage model based on elution and oxidation of S100A3 protein

PubMed Relationships between hair growth rate and morphological parameters of human straight hair: a same law above ethnical origins?

PubMed Central Penetration of different molecular weight hydrolysed keratins into hair fibres and their effects on the physical properties of textured hair

PubMed Central Mechanisms of impairment in hair and scalp induced by hair dyeing and perming and potential interventions

日本化粧品工業会 髪の毛を染めるしくみ ―ヘアカラーリング剤―

PubMed Central Is There a True Concern Regarding the Use of Hair Dye and Malignancy Development? A Review of the Epidemiological Evidence Relating Personal Hair Dye Use to the Risk of Malignancy

PubMed True porosity measurement of hair: a new way to study hair damage mechanisms

PubMed Central Quantifying the effects of repeated dyeing: Morphological, mechanical, and chemical changes in human hair fibers

PubMed Central On Hair Care Physicochemistry: From Structure and Degradation to Novel Biobased Conditioning Agents

PubMed Central With or without Silicones? A Comprehensive Review of Formulation Strategies in Hair Care

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