育毛剤に含まれるヒノキチオールとは?効果と選び方を解説

育毛剤に含まれるヒノキチオールとは?効果と選び方を解説

育毛剤の成分表を見ると「ヒノキチオール」という名前を目にすることがあります。

多くの育毛剤に配合されているこの成分について、どのような働きがあるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

ヒノキチオールは、台湾ヒノキや青森ヒバなどの樹木から抽出される天然由来の成分です。

青森ヒバなどヒノキチオールを含む木材は、その抗菌作用により虫害や腐敗から守られてきたと考えられています。

現代では、その特性を活かして育毛剤をはじめとする様々なヘアケア製品に配合されています。

研究により、ヒノキチオールには強い抗菌作用と抗炎症作用があることが明らかになっています。

頭皮環境を整えることで、間接的に髪が育ちやすい土台をつくる働きが期待されており、日本では医薬部外品の育毛剤における有効成分として認められています。

ヒノキチオールの効果と特徴
  • 台湾ヒノキや青森ヒバから抽出される天然成分​
  • 頭皮の炎症や細菌を抑え環境を整える働き​
  • 薬剤耐性菌に対しても実験で抗菌効果を示している​
  • 医薬部外品と食品添加物(既存添加物)の両方で認可済み​
  • 動物実験で安全性が高いがまれにアレルギーあり

ただし、ヒノキチオールは髪そのものを直接成長させる成分ではなく、頭皮を清潔に保ち、炎症を抑えることで髪が育ちやすい環境を整える補助的な役割を果たす成分です。

本記事では、医学的な研究データに基づいて、ヒノキチオールの効果と育毛剤選びのポイントを詳しく解説します。

頭皮トラブルに悩んでいる方や、育毛剤選びに迷っている方にとって、参考になる情報をお届けします。

この記事でわかること
  • ヒノキチオールの正体と育毛剤に配合される理由
  • 頭皮環境を整えるメカニズムと科学的根拠
  • ヒノキチオール配合育毛剤の選び方
  • 使用する際の注意点
目次

ヒノキチオールは青森ヒバなどから抽出される天然の殺菌成分

ヒノキチオールは青森ヒバなどから抽出される天然の殺菌成分

ヒノキチオールは、台湾ヒノキや青森ヒバといった樹木に含まれる天然の成分です。

1936年に日本の化学者によって初めて抽出されて以来、その多様な効果が注目され、現在では育毛剤をはじめとする様々な製品に応用されています。

天然由来でありながら強力な殺菌・抗炎症効果を持つことから、ヘアケア製品に広く使用されています。

ここでは、ヒノキチオールがどのような植物に含まれているのか、そしてなぜ育毛剤に広く配合されるようになったのかについて、科学的な根拠とともに詳しく解説します。

台湾ヒノキや青森ヒバなどの樹木に含まれる天然成分

ヒノキチオールは、ヒノキの仲間の樹木の心材(木の中心部分)に含まれている成分です。

1936年に日本の化学者である野副鐵男氏によって台湾ヒノキから初めて抽出されました

別名「β-ツヤプリシン」とも呼ばれています。

研究によると、ヒノキチオールの含有量は樹種によって異なります。

主な樹木のヒノキチオール含有量

樹種ヒノキチオール含有量
台湾ヒノキ含まれる
青森ヒバ(アスナロ)約1%

実は、「ヒノキチオール」という名前は台湾ヒノキから発見されたことに由来しますが、現在は青森ヒバが主要な供給源となっています。

この成分が樹木に含まれる理由は、虫や菌から自らを守るためと考えられています。

Thujopsis dolabrata SIEB. et ZUCC var hondai MAKINOから単離されたヒノキチオール(β-ツヤプリシン)、β-ドラブリンおよびγ-ツヤプリシンは、調べた全ての木材腐朽菌に対して抗真菌活性を示した。

引用:PubMed Antifungal activity of Hinokitiol-related compounds on wood-rotting fungi and their insecticidal activities

実際、ヒノキチオールを多く含む青森ヒバなどの木材は、その抗菌性により長期間虫食いや腐敗から守られてきました。

この天然の防御力を、頭皮ケアに応用したのが育毛剤へのヒノキチオール配合です。

殺菌・抗炎症作用があり育毛剤に広く使われている

ヒノキチオールが育毛剤に配合される最大の理由は、その殺菌作用と炎症を抑える作用にあります。

頭皮には常に多くの細菌が存在しており、このバランスが崩れると、フケやかゆみ、炎症といった頭皮トラブルにつながります。

ヒノキチオールの主な効果
  • 幅広い種類の細菌に対する殺菌作用
  • 薬剤耐性菌(抗生物質が効きにくい細菌)への効果
  • 炎症を引き起こす物質の産生抑制
  • 頭皮の赤みやかゆみの軽減

実験研究では、ヒノキチオールが様々な種類の細菌に対して効果を示すことが確認されています。

ヒノキチオール単独は、E. coli、Bacillus subtilis、および試験したすべてのS. aureus株に対して中等度の抗菌活性を示し、MIC値は8~32 μg/mLの範囲であった。

引用:PubMed Central Hinokitiol Selectively Enhances the Antibacterial Activity of Tetracyclines against Staphylococcus aureus

特に注目すべきは、実験研究において、通常の抗生物質が効きにくい薬剤耐性菌に対しても抗菌効果が示されている点です。

これは、ヒノキチオールが金属と結合する性質や、細菌の呼吸・代謝への影響など、複合的な仕組みによると考えられています。

また、ヒノキチオールには炎症を抑える作用もあることが、実験で明らかになっています。

体内で炎症を引き起こす物質の産生を抑えることで、頭皮の赤みやかゆみを和らげる働きが期待されます。

簡単に言えば、頭皮が荒れにくくなる効果があるということです。

日本では、ヒノキチオールは医薬部外品である育毛剤の有効成分として認められており、頭皮の炎症やかゆみを抑えて頭皮環境を整える効果が期待されています。

また、日本では「ヒノキチオール(抽出物)として既存添加物(保存料)に指定され、食品への使用が認められています。

頭皮環境を整えて髪が育ちやすくする働きがある

ヒノキチオールは、髪の毛そのものを直接成長させる成分ではありません。

その主な働きは、頭皮の環境を整えることで、髪が健やかに育つための土台をつくることにあります。

健康な髪の成長には、清潔で炎症のない頭皮環境が不可欠です。

頭皮に炎症があると毛根がダメージを受け、髪が細くなったり抜けやすくなったりする可能性があります。

また、毛穴に皮脂や汚れ、細菌が詰まると、毛根への栄養が届きにくくなることもあります。

ヒノキチオールは、こうした頭皮トラブルを予防・改善することで、髪が育ちやすい環境づくりをサポートします。

実際の研究でも、ヒノキチオールの頭皮改善効果が確認されています。

動物実験では育毛促進効果が観察されており、人の頭皮においても炎症を抑え、細菌のバランスを整える働きが期待されています。

ここでは、ヒノキチオールが頭皮環境をどのように整えるのか、そのメカニズムについて詳しく見ていきましょう。

頭皮の炎症やフケ・かゆみを抑える

頭皮の炎症は、髪の成長を妨げる大きな要因の一つです。

炎症が続くと毛根にダメージが蓄積し、髪が細くなったり、抜けやすくなったりする可能性があります。

ヒノキチオールの炎症を抑える作用は、こうした頭皮トラブルの予防に役立つと考えられています。

ヒノキチオールの抗炎症メカニズム
  • 炎症を引き起こす物質(TNF-αなど)の産生を抑制
  • 細胞にダメージを与える物質の産生を抑制
  • フケの原因となるカビの増殖を抑制
  • かゆみを引き起こす細菌の増殖を抑制

実験研究では、ヒノキチオールが体内で炎症を引き起こす物質の産生を抑えることが示されています。

具体的には、免疫細胞の一種である「マクロファージ」という細胞において、炎症を引き起こす物質の量を減らすことが確認されました。

また、ヒノキチオールは毛根の細胞がダメージを受けるのを防ぐ可能性も研究されています。

実験では、細胞にダメージを与える物質の産生を抑えることが示されました。

HKは、リポ多糖(LPS)活性化マクロファージ様細胞(RAW264.7)におけるTNF-α産生を効果的に抑制した。

引用:PubMed Hinokitiol, a natural tropolone derivative, inhibits TNF-alpha production in LPS-activated macrophages via suppression of NF-kappaB

これにより、頭皮環境の改善につながる可能性があります。

フケやかゆみに関しても、ヒノキチオールの抗菌作用が期待されています。

ただし、フケやかゆみの原因は多様であり、すべての人に同じ効果が現れるわけではないことを理解しておく必要があります。

頭皮を清潔に保ち毛穴の詰まりを防ぐ

健康な髪の成長には、毛穴の清潔さが重要です。

皮脂や汚れ、細菌が毛穴に詰まると、毛根への栄養が届きにくくなり、髪の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。

ヒノキチオールの広範な抗菌作用は、頭皮を清潔に保つことに貢献します。

実験では、ヒノキチオールが口や鼻、喉に存在する病原菌に対しても効果を示すことが確認されています。

虫歯菌、歯周病菌、薬剤に強い抵抗力を持つ黄色ブドウ球菌など、さまざまな細菌に対して、低い濃度でも抗菌効果を発揮することが示されました。

ヒノキチオールはこれらの細菌株の増殖を有意に阻害し、S. mutans、S. sobrinus、P. gingivalis、P. intermedia、A. actinomycetemcomitans、F. nucleatum、メチシリン耐性S. aureus、メチシリン感受性S. aureus、抗生物質耐性S. pneumoniae分離株、抗生物質感受性S. pneumoniae、およびS. pyogenesに対するヒノキチオールの最小発育阻止濃度はそれぞれ0.3、1.0、1.0、30、0.5、50、50、30、0.3~1.0、0.5、および0.3 μg/mLであった。

引用:PubMed Antibacterial activity of hinokitiol against both antibiotic-resistant and -susceptible pathogenic bacteria that predominate in the oral cavity and upper airways

頭皮に存在する細菌に対しても、同様の仕組みが働くと考えられます。

特に、皮脂の分泌が多い方や汗をかきやすい方にとって、細菌の増殖を抑えることは頭皮環境の維持に役立つ可能性があります。

ただし、ヒノキチオールは強力な殺菌剤ではなく、頭皮の細菌バランスを整える程度の穏やかな作用を持つ成分です。

頭皮には良い働きをする細菌も存在しており、これらを完全になくすことは望ましくありません。

ヒノキチオールは、悪い細菌の増殖を抑えながら、頭皮の健康的な細菌バランスを保つ役割が期待されます。

マウスを用いた実験では、ヒノキチオールを特殊な方法で配合した製品に育毛促進効果が観察されました。

ただし、これは動物実験の結果であり、ヒトでの効果を保証するものではありません。

ヒノキチオール配合育毛剤は他の成分もチェックして選ぶ

ヒノキチオールは頭皮環境を整える優れた成分ですが、育毛剤の効果はヒノキチオール単独ではなく、配合されている他の成分との組み合わせによって決まります。

育毛剤に求められる働きは多岐にわたります。

頭皮を清潔に保つこと、炎症を抑えること、血の巡りを良くすること、髪を作る細胞を活性化することなど、複数のアプローチが組み合わさることで、より包括的な育毛ケアが可能になります。

ヒノキチオールは主に頭皮環境の改善を担う成分ですので、他の有効成分と一緒に配合されている製品を選ぶことで、相乗効果が期待できます。

また、頭皮の状態は人によって大きく異なります。

脂性肌の方、乾燥肌の方、敏感肌の方、それぞれに適した成分配合は異なります。

自分の頭皮タイプや髪の悩みに合った育毛剤を選ぶことが、効果を実感するための重要なポイントとなります。

ここでは、ヒノキチオール配合育毛剤を選ぶ際のチェックポイントについて解説します。

血行促進成分と一緒に配合されているものもある

ヒノキチオールは主に頭皮を清潔に保ち、炎症を抑える役割を担いますが、髪の成長には血の巡りを良くすることも重要です。

毛根に栄養を届けるためには、頭皮の血流が十分に確保されている必要があります。

そのため、ヒノキチオールと血行促進成分が一緒に配合された育毛剤を使用すると、より包括的なアプローチが期待できます。

育毛剤によく使われる血行促進成分
  • センブリエキス: 頭皮の血流を促進
  • ニンジンエキス: 細胞を元気にし、血行を改善
  • ビタミンE誘導体(酢酸トコフェロール): 血管を広げる
  • ニコチン酸ベンジル: 血管を拡張し血流を促進

これらの成分は頭皮の血管を広げたり、血液の流れをスムーズにしたりする働きがあるとされています。

また、髪を作る細胞を元気にする成分(パントテン酸カルシウム、ビオチンなど)や、皮脂の過剰な分泌を抑える成分(グリチルリチン酸、ビタミンB6など)が配合されている製品も、頭皮環境の総合的な改善に役立つ可能性があります。

頭皮の状態に合わせて使い分ける

すべての人に同じ育毛剤が合うわけではありません。

頭皮の状態は個人によって大きく異なるため、自分の頭皮タイプに合った製品を選ぶことが重要です。

頭皮タイプ別の選び方

頭皮の状態おすすめの成分配合
炎症・かゆみ・フケがあるヒノキチオールなどの抗菌・抗炎症成分中心
頭皮は健康だが髪のボリュームが気になる血行促進成分+毛母細胞活性化成分
加齢による薄毛が進行血行促進成分+男性ホルモン対策成分
敏感肌低アルコール・無香料タイプ

頭皮に炎症やかゆみ、フケといったトラブルがある方は、ヒノキチオールのような抗菌・抗炎症成分が配合された育毛剤が適している可能性があります。

まずは頭皮環境を整えることが、髪の成長を促す第一歩となるからです。

一方で、頭皮は健康だが髪のボリュームが気になる方や、加齢による薄毛が進行している方の場合は、ヒノキチオールだけでなく、髪を作る細胞を活性化する成分や、男性ホルモンの影響を抑える成分が配合された育毛剤を検討する必要があるかもしれません。

また、敏感肌の方は、育毛剤に含まれるアルコールの濃度や香料の有無にも注意が必要です。

ヒノキチオール自体は比較的安全性が高い成分ですが、まれにアレルギー反応を起こす方もいます

新しい育毛剤を使用する際は、まず少量で試してみて、肌に合うかどうか確認することをおすすめします。

医薬部外品として承認された育毛剤は、「育毛」「薄毛の予防」「脱毛の予防」「毛生促進」「発毛促進」といった効能効果をうたうことが認められています。

製品を選ぶ際は、これらの表示と、自分の髪の悩みが合致しているかを確認しましょう。

使用時は肌に合うか確認してから続けることが大切

ヒノキチオールは動物試験で大きな毒性は示されていませんが、使用する際にはいくつか注意すべき点があります。

効果を実感するためには継続的な使用が必要ですが、その前に自分の肌に合うかどうかを確認することが重要です。

どんなに優れた成分であっても、体質によっては合わない場合があります。

特に、植物由来の成分はアレルギー反応を起こす可能性があるため、使い始める際には慎重な対応が求められます。

育毛剤は長期間使用することで効果が期待できる製品ですので、肌トラブルなく安全に使い続けられることが何よりも大切です。

ここでは、ヒノキチオールの安全性に関する研究データと、実際に使用する際の注意点について詳しく解説します。

正しい使い方を理解することで、安心して育毛ケアを続けることができるでしょう。

ヒノキチオールの安全性に関する研究結果
  • ラットでの長期投与試験(52〜104週間)で有害な影響なし
  • 発がん性は認められず
  • カナダで環境に無害な物質として分類
  • 日本で食品添加物として認可(既存添加物として)

ヒノキチオールの安全性については、複数の研究で評価されています。

ラット(実験用のネズミ)を用いた長期実験では、52週間から104週間にわたって餌にヒノキチオールを混ぜて与えた結果、毒性学的に大きな問題は示されませんでした

また、同実験ではがんを引き起こす性質も認められませんでした。

さらに、カナダでは2006年の化学物質評価において、ヒノキチオールは環境残留性・生物蓄積性・水生生物毒性の基準を満たさないと分類されています

ただし、すべての人に問題がないわけではありません。

日本皮膚科学会の報告では、ヒノキチオール配合育毛剤によるアレルギー性の皮膚炎の症例が報告されています。

これは、長期間使用した後に頭や額に発疹が出現したもので、検査によってヒノキチオールが原因と特定されました。

このようなケースは稀ですが、植物由来成分であってもアレルギー反応を起こす可能性があることを理解しておく必要があります。

育毛剤を使い始める際の注意点
  • 使用前にパッチテスト(腕の内側などで24〜48時間様子を見る)を行う
  • 赤み、かゆみ、腫れなどの異常が現れたら使用を中止
  • 使用中に刺激を感じたら、すぐに使用を中止
  • 肌に合わないものを無理に使い続けない

育毛剤を新しく使い始める際は、上記の点に注意してください。

まず、使用前に少量を腕の内側など目立たない場所に塗って様子を見るパッチテストを行うことをおすすめします。

24時間で異常がなくても、アレルギー反応は遅れて出ることがあるため、使用開始後も異常がないか注意しましょう。

赤み、かゆみ、腫れなどの異常が現れた場合は使用を中止し、医師に相談してください

また、使用中に刺激を感じたり、頭皮の状態が悪化したりした場合は、すぐに使用を中止することが大切です。

育毛剤は長期間使用することで効果が期待できる製品ですが、肌に合わないものを無理に使い続けることは避けるべきです。

使用前に医師への相談が推奨される方
  • アトピー性皮膚炎などの皮膚の病気がある方
  • 過去に化粧品や薬でアレルギー反応を起こしたことがある方
  • 妊娠中や授乳中の方

特に、上記のような方は使用前に医師に相談することをおすすめします。

育毛剤の効果を実感するには、製品によって異なりますが一般的に数か月以上の継続使用が必要とされています。

しかし、その間に頭皮の異常を感じた場合は、無理せず医療機関を受診してください。

健康な頭皮環境があってこその育毛ケアであることを忘れないようにしましょう。

よくある質問(FAQ)

ヒノキチオールは髪を直接生やす効果がありますか?

ヒノキチオール自体は髪の毛を直接生やす成分ではありません。

主な働きは頭皮の殺菌と炎症を抑えることで、頭皮環境を整えることで間接的に髪が育ちやすい土台をつくります

マウスでの実験では育毛促進効果が観察されていますが、人での効果については個人差があると考えられます。

ヒノキチオール配合の育毛剤はどのくらいの期間使えば効果が出ますか?

一般的に、育毛剤の効果を実感するには数か月以上の継続使用が必要とされています。

髪の成長サイクルは数か月単位で変化するため、短期間で劇的な変化を期待することは難しいでしょう。

ただし、効果には個人差があることを理解しておく必要があります。

ヒノキチオールは副作用がありますか?

ヒノキチオールは動物試験で大きな毒性は示されていませんが、まれにアレルギー性の皮膚炎を起こす方がいます

使用中に赤み、かゆみ、腫れなどの異常が現れた場合は、使用を中止して医師に相談してください。

新しい製品を使い始める際は、パッチテストを行うことをおすすめします。

ヒノキチオールとミノキシジルはどちらが効果的ですか?

ヒノキチオールとミノキシジルは働き方が異なります。

ミノキシジルは医薬品として発毛効果が認められている成分です。

一方、ヒノキチオールは頭皮環境を整える補助的な役割を果たします。

頭皮に炎症やかゆみがある方はヒノキチオール配合製品、本格的な薄毛対策を希望する方はミノキシジル製品など、ご自身の頭皮状態や目的に合わせて選ぶことが大切です。

日本産のヒノキと青森ヒバ、どちらのヒノキチオールが優れていますか?

含有量で言えば、青森ヒバ(アスナロ)のほうがヒノキチオールを多く含んでいます。

ただし、育毛剤に配合される際は、原料となる樹木よりも、配合濃度や他の成分との組み合わせのほうが重要です。

どちらの原料から抽出されたヒノキチオールでも、適切に配合されていれば同様の効果が期待できると考えられます。

まとめ

ヒノキチオールは、青森ヒバなどの樹木から抽出される天然の殺菌・抗炎症成分です。

髪を直接成長させる作用はありませんが、頭皮の炎症やフケ、かゆみを抑え、清潔な頭皮環境を保つことで、髪が育ちやすい土台づくりをサポートする働きが期待されます。

育毛剤を選ぶ際は、ヒノキチオール単独ではなく、血行を良くする成分や髪を作る細胞を活性化する成分など、他の有効成分との組み合わせにも注目しましょう。

また、自分の頭皮状態に合った製品を選ぶことが大切です。

ヒノキチオールは動物試験で大きな毒性は示されていませんが、まれにアレルギー反応を起こす方もいます。

新しい育毛剤を使い始める際は、パッチテストを行い、使用中に異常を感じた場合はすぐに使用を中止して医師に相談してください。

育毛ケアは長期的な取り組みが必要です。

健康な頭皮環境を維持しながら、自分に合った育毛剤を継続的に使用することで、より良い結果が期待できるでしょう。

参考文献・参考サイト

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公益財団法人 日本食品化学研究振興財団「既存添加物名簿収載品目リスト

PubMed Antifungal activity of Hinokitiol-related compounds on wood-rotting fungi and their insecticidal activities

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Multidisciplinary Digital Publishing Institute Health Benefits and Pharmacological Properties of Hinokitiol

イーエヌ大塚製薬株式会社「ヒノーラ®ENに含まれるヒノキチオールとは?

消費者庁「令和6年度 既存添加物の安全性評価 に関する調査研究

PubMed In vivo hair growth promotion effects of cosmetic preparations containing hinokitiol-loaded poly(epsilon-caprolacton) nanocapsules

PubMed Hinokitiol, a natural tropolone derivative, inhibits TNF-alpha production in LPS-activated macrophages via suppression of NF-kappaB

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PubMed Lack of hinokitiol (beta-thujaplicin) carcinogenicity in F344/DuCrj rats

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厚生労働省 既存添加物名簿(◆平成08年04月16日厚生省告示第120号)

J-STAGE 育毛剤中のヒノキチオールとパントテニルエチルエーテルによる接触皮膚炎の2例

PubMed Studies on contact sensitivity to beta-thujaplicin (hinokitiol)

日本化粧品工業連合会 化粧品のパッチテスト

厚生労働省「まつ毛美容液を標榜する化粧品等の安全性確保について

American Academy of Dermatology Hair loss: Diagnosis and treatment

American Academy of Dermatology What is male pattern hair loss, and can it be treated?

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