センブリエキスとは?育毛剤でよく見る成分の効果と安全性を解説

センブリエキスとは?育毛剤でよく見る成分の効果と安全性を解説

育毛剤を手に取った際、成分表示に「センブリエキス」や「センブリ抽出液」という名前を見かけたことはないでしょうか。

多くの育毛製品に配合されているこの成分ですが、具体的にどのような働きをするのか、本当に髪に良い影響があるのか、気になっている方も多いかもしれません。

育毛剤の選択肢が増えている現在、成分の特徴を理解することは、自分に合った製品を見つける上で大切なポイントとなります。

特に初めて育毛剤を検討される方にとって、配合されている成分の役割を知ることは、製品選びの判断材料の一つになるでしょう。

センブリエキスの効果と安全性
  • 頭皮の血行を促し毛根への栄養供給を支える
  • 抗炎症・抗酸化作用で頭皮環境を健やかに保つ
  • 脱毛予防や育毛サポート成分として長年使用される
  • 医薬部外品で「育毛・脱毛防止」の効果が認められている
  • 天然由来で刺激は少ないが敏感肌はパッチテスト推奨

センブリエキスは、日本に古くから自生する植物「センブリ」から抽出される天然由来の成分です。

日本薬局方にも収載されており、育毛剤の有効成分として長年使用されてきた実績があります。

主な働きとしては、頭皮の血行を促進する作用が知られており、これにより毛根への栄養供給をサポートする可能性が期待されています。

植物由来の成分であることから、化学的に合成された成分と比較して刺激が少ない傾向があるとされています。

この記事でわかること
  • センブリエキスの正体と主な成分
  • 頭皮や髪への期待できる働き
  • 安全性と使用上の注意点
  • 育毛剤を選ぶ際のチェックポイント
目次

センブリエキスとは何か?日本の植物から採れる天然成分

センブリエキスは、育毛剤に配合される代表的な植物由来成分の一つです。

その原料となる「センブリ」という植物は、日本の山野に自生しており、古くから民間薬として親しまれてきました。

ここでは、センブリエキスがどのような植物から作られ、どのような成分を含んでいるのかについて解説します。

センブリは日本に自生する薬草の一種

センブリ

センブリ(学名:Swertia japonica)は、リンドウ科センブリ属に分類される二年草です。

北海道西南部から本州、四国、九州にかけて広く分布しており、日当たりの良い山野の草地に自生しています。

草丈は10センチから20センチ程度と小さく、秋になると白い星型の花を咲かせるのが特徴です。

この植物の最も大きな特徴は、その強烈な苦味です。

「千回振り出しても(煎じても)まだ苦い」ことから「千振(センブリ)」という名前が付けられたといわれています。

また、「当薬(とうやく)」という別名でも知られており、これは「まさに薬である」という意味を持っています。

この名前からも、古くから薬効が認められていたことがうかがえます。

センブリは日本の三大民間薬の一つに数えられ、ドクダミやゲンノショウコと並んで、昔から家庭で使われてきた身近な薬草でした。

江戸時代から明治時代にかけては、主に胃腸薬として用いられていましたが、それ以前は虫除けとしても利用されていたという記録が残っています。

日本薬局方(医薬品の規格基準書)にも収載されており、現在でも正式な生薬として認められています。

近年では、野生のセンブリは数が減少しており、一部の地域では絶滅危惧種として指定されています。

これは、人々の生活様式の変化によって山林や草原の管理が行われなくなったことが主な原因とされています。

現在、育毛剤などに使用されるセンブリは、主に栽培されたものが使用されています。

センブリエキスに含まれる有効成分

センブリエキスには、複数の生理活性を持つ成分が含まれています。

これらの成分が複合的に作用することで、さまざまな働きが期待されています。

最も重要な成分の一つが「スウェルチアマリン(swertiamarin)」です。

これは苦味成分の主体となる物質で、センブリの強い苦味の源となっています。

スウェルチアマリンは、セコイリドイド配糖体と呼ばれる化合物の一種です。

一部の研究では特定の抽出方法により約30パーセント程度含まれるという報告がありますが、これは特殊な抽出条件での値であり、抽出溶媒や工程によって含有量は大きく変動します。

日本薬局方では生薬中2パーセント以上と規格されています。

この成分には、血管を拡張させる性質があることが知られており、頭皮の血流改善に関与している可能性が示唆されています。

また、「ゲンチオピクロシド(gentiopicroside)」という成分も含まれています。

この物質もセコイリドイド配糖体の一種で、苦味を持つ特徴があります。

スウェルチアマリンと同様に、センブリの薬理作用に寄与していると考えられています。

センブリエキスに含まれる有効成分

成分名化学的分類主な特徴・作用備考
スウェルチアマリン(swertiamarin)セコイリドイド配糖体苦味成分の主体。血管拡張作用により頭皮の血流改善に関与の可能性含有量は抽出条件で変動
ゲンチオピクロシド(gentiopicroside)セコイリドイド配糖体苦味を持ち、薬理作用に寄与スウェルチアマリンと類似作用
オレアノール酸(oleanolic acid)トリテルペン系化合物異なる生理活性を持つ可能性センブリ全草に含有
アマロゲンチン(amarogentin)セコイリドイド配糖体異なる生理活性を持つ可能性センブリ全草に含有
アマロスウェリン(amaroswerin)セコイリドイド配糖体異なる生理活性を持つ可能性センブリ全草に含有

さらに、「オレアノール酸(oleanolic acid)」や「アマロゲンチン(amarogentin)」、「アマロスウェリン(amaroswerin)」といった成分も検出されています。

これらの物質は、それぞれ異なる生理活性を持つ可能性があり、センブリエキス全体の働きに貢献していると推測されます。

これらの成分は、センブリの全草(花、葉、茎、根のすべて)に含まれています。

育毛剤に使用されるセンブリエキスは、通常、エタノール(アルコール)などの溶媒を用いて抽出されます。

抽出方法や溶媒の濃度によって、得られるエキスの成分組成が変わることがあります。

植物由来の成分であるため、栽培環境や収穫時期、抽出方法などによって、成分の含有量に多少のばらつきが生じることがあります。

そのため、製品として使用する際には、一定の品質管理が重要となります。

センブリエキスで髪にどんな良い効果があるのか

センブリエキスが育毛剤に広く配合されているのは、頭皮や髪の健康に対していくつかの働きが期待できるためです。

ここでは、センブリエキスが持つ可能性のある効果について、研究データをもとに解説します。

ただし、個人差があることや、センブリエキス単独での効果には限界があることも理解しておく必要があります。

頭皮の血流を促進して髪に栄養を届ける

センブリエキスの最も注目される働きの一つが、頭皮の血行を促進する作用です。

髪の毛は毛根にある毛母細胞が分裂することで成長しますが、この細胞が活動するためには、血液を通じて酸素や栄養素が十分に供給される必要があります。

頭皮の血流が悪くなると、毛根への栄養供給が不足し、髪の成長に影響が出る可能性があります。

センブリエキスに含まれるスウェルチアマリンには、血管を拡張させる性質があることが基礎研究で示されていますが、ヒトの頭皮での直接的な臨床エビデンスは限られています。

センブリエキスの血行促進メカニズム
  • スウェルチアマリンが血管を拡張させる性質を持つ
  • 血管拡張により血流量が増加し、頭皮全体の血流が改善
  • 改善した血流により毛根の細胞へ酸素・栄養が効率的に届く
  • 結果として毛母細胞の活動を支え、髪の成長を助ける

血管が拡張すると、その部分を流れる血液の量が増加し、結果として頭皮全体の血流が改善される可能性があります。

これにより、毛根の細胞に必要な栄養や酸素がより効率的に届けられることが期待されます。

血行促進は、育毛の基本的なアプローチの一つとされています。

頭皮マッサージが育毛に良いとされるのも、同様に血流を改善する目的があるためです。

センブリエキスを含む育毛剤を使用する際に、軽くマッサージをしながら塗布することで、相乗効果が得られる可能性があります。

ただし、血行促進の効果については個人差があります。

また、センブリエキスの血行促進作用は、医薬品として認可されているミノキシジルなどの成分と比べると穏やかなものとされています。

そのため、過度な期待は避け、継続的な使用によって少しずつ頭皮環境を整えるという視点で捉えることが適切でしょう。

毛根を健康に保つ働きがある

センブリエキスには、頭皮の環境を整える働きも期待されています。

頭皮に炎症が起こると、かゆみやフケが増えるだけでなく、髪の成長にも悪影響を及ぼす可能性があります。

健康な頭皮を維持することは、育毛の土台となる重要な要素です。

主として成分レベルの基礎研究において、センブリエキスには抗炎症作用がある可能性が示唆されていますが、頭皮での臨床的確証は限られています。

スウェルチアマリンの投与は、リソソーム酵素、フリーラジカル、骨破壊酵素などの毒性物質、および関節炎動物の足の厚みを抑制することで、炎症を著しく抑制しました。

引用:ScienceDirect Swertiamarin attenuates inflammation mediators via modulating NF-κB/I κB and JAK2/STAT3 transcription factors in adjuvant induced arthritis

頭皮の軽度な炎症を抑えることで、毛根が活動しやすい環境を保つことに寄与する可能性があります。

また、抗酸化作用を持つ成分も含まれており、頭皮の細胞を酸化ストレスから守る働きも期待されています。

一部では毛母細胞への作用が示唆されていますが、センブリエキスが直接的に成長因子の産生を促進するという点については、現時点で十分な裏付けが得られていません。

センブリエキスの働きは、頭皮環境を総合的にサポートする方向性を持っていると考えられます。

単一の強力な作用を持つというよりも、複数の穏やかな働きが組み合わさって、頭皮と髪の健康維持に貢献する可能性があるというイメージです。

育毛効果は国にも認められている

センブリエキスは、日本において医薬部外品の育毛剤の有効成分として承認されています。

医薬部外品とは、医薬品ほどの強い作用はないものの、一定の効果が期待できる成分を配合した製品のことを指します。

厚生労働省によって有効性と安全性が審査され、承認を受けた成分のみが使用できます。

センブリエキスは、医薬部外品の育毛剤において「脱毛の防止」や「育毛」といった効能効果を謳うことが認められている成分の一つです。

これは、これまでの使用実績や研究データに基づいて、一定の効果が認められているためです。

ただし、医薬部外品として認められているからといって、すべての人に同じような効果が現れるわけではありません。

また、「発毛」効果については、医薬部外品では謳うことができず、より強い作用を持つ医薬品の領域となります。

センブリエキスは、既に生えている髪の健康維持や、脱毛の予防といった側面での働きが期待される成分として位置づけられています。

育毛剤の効果を実感するまでには、一般的に数ヶ月から半年以上の継続使用が必要とされています。

髪の成長サイクルには時間がかかるため、短期間で劇的な変化を期待するのは難しい場合が多いでしょう。

継続的に使用しながら、頭皮の状態や髪の変化を観察していくことが大切です。

センブリエキスに副作用はある?使っても大丈夫?

育毛剤を使用する際、効果と同じくらい気になるのが安全性です。

特に頭皮は皮膚の中でも敏感な部分であるため、使用する成分の安全性について理解しておくことは重要です。

ここでは、センブリエキスの安全性と、使用する際の注意点について説明します。

天然由来で刺激が少なく安全性が高い

センブリエキスは植物から抽出される天然由来の成分です。

一般的には刺激が少ない傾向にありますが、個人差があり、ごくまれに皮膚反応が報告されています。

日本では古くから民間薬として使用されてきた長い歴史があり、その安全性については一定の実績があります。

医薬部外品の有効成分として承認されているという事実も、安全性を示す一つの指標となります。

承認を受けるためには、副作用や安全性に関するデータの提出が求められるため、一定の安全基準をクリアしている成分といえます。

植物由来の成分は、肌への負担が比較的少ない傾向にあります。

センブリエキスの場合、育毛剤として40年前後の使用実績があり、重大な副作用の報告は少ないとされています。

多くの場合、通常の使用方法であれば、問題なく使用できる成分です。

ただし、植物由来だからといって、すべての人にとって完全に安全というわけではありません。

どのような成分であっても、個人の体質や肌の状態によっては、合わない可能性があることを理解しておく必要があります。

ごくまれに肌に合わない場合もある

センブリエキスは一般的に安全性が高い成分ですが、ごくまれに肌に合わない方もいらっしゃいます。

特に以下のような場合には注意が必要です。

注意が必要なケース
  • 敏感肌の方
  • 過去に化粧品などで肌トラブルを経験したことがある方
  • アルコール(エタノール)に敏感な方
  • 肌が乾燥しやすい方
  • 頭皮に傷や湿疹がある方
  • 妊娠中・授乳中の方、持病がある方、他の薬を使用している方

敏感肌の方や、過去に化粧品などで肌トラブルを経験したことがある方は、初めて使用する際には慎重になった方が良いでしょう。

育毛剤には、センブリエキス以外にもさまざまな成分が配合されています。

アルコール(エタノール)が多く含まれている製品の場合、肌が乾燥しやすい方やアルコールに敏感な方は、刺激を感じる可能性があります。

使用を開始する際は、まず少量を目立たない部分に塗布して、24時間程度様子を見るパッチテストを行うことをおすすめします。

この方法で肌の反応を確認してから、本格的に使用を始めると安心です。

使用中に、赤み、かゆみ、刺激感、発疹などの症状が現れた場合は、使用を中止して様子を見るようにしましょう。

症状が続く場合や悪化する場合は、皮膚科などの医療機関を受診することをおすすめします。

また、頭皮に傷や湿疹がある状態では、育毛剤の使用は避けた方が良い場合があります。

傷口から成分が浸透すると、刺激を感じたり、炎症が悪化したりする可能性があるためです。

頭皮の状態が良くなってから使用を開始するか、医師に相談することが望ましいでしょう。

使用時のチェックポイント

チェック項目内容
使用中止の目安赤み・かゆみ・刺激感・発疹などが出た場合
医療機関受診の目安症状が続く、または悪化する場合
使用を避けるタイミング頭皮に傷や湿疹がある場合
相談が望ましい場合妊娠中・授乳中・持病あり・薬使用中の場合

センブリエキス自体による重篤な副作用の報告は少ないですが、育毛剤に含まれる他の成分との組み合わせによって、肌への影響が変わることもあります。

製品全体の成分表示を確認し、自分の肌質に合った製品を選ぶことが大切です。

妊娠中や授乳中の方、持病がある方、他の薬を使用している方などは、念のため使用前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

センブリエキス入りの育毛剤はどう選べばいい?

市場には多くのセンブリエキス配合育毛剤が存在します。

効果的に使用するためには、製品選びのポイントを理解しておくことが重要です。

ここでは、センブリエキス配合の育毛剤を選ぶ際に確認したい点について解説します。

配合濃度や位置を成分表示で見る

育毛剤を選ぶ際、まず確認したいのが成分表示です。

日本の化粧品や医薬部外品の成分表示は、配合量の多い順に記載されるルールになっています(ただし、1パーセント以下の成分や着色料などは順不同の場合があります)。

成分名の記載順序は、製品における分量の多い順に記載する。ただし、1%以下の成分及び着色剤については互いに順不同に記載して差し支えない。

引用:厚生労働省「化粧品の全成分表示の表示方法等について

センブリエキスが成分表示の上位に記載されている製品は、比較的多く配合されている可能性があります。

ただし、医薬部外品の場合は「有効成分」と「その他の成分」に分けて表示され、有効成分欄では配合量の多い順という原則は適用されません。

化粧品では1パーセント以下の成分は順不同で記載される場合があります。

配合濃度が高ければ必ずしも効果が高いとは限りません。

適切な濃度で配合されていることが重要であり、過剰に配合されていても、それが直接的に効果の向上につながるわけではありません。

また、高濃度で配合されている場合、人によっては刺激を感じる可能性もあります。

製品のパッケージや説明書、公式ウェブサイトなどで、センブリエキスの配合について特に強調されている製品は、その成分を主要な有効成分として位置づけていると考えられます。

センブリエキス以外の成分も一緒に確認する

育毛剤の効果は、センブリエキス単独ではなく、配合されている他の成分との相乗効果によって発揮される場合があります。

そのため、センブリエキス以外の成分にも注目することが大切です。

医薬部外品の育毛剤には、複数の有効成分が配合されていることが一般的です。

センブリエキスとよく組み合わせられる成分
  • グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症作用)
  • ニンジンエキス(血行促進)
  • パントテニルエチルエーテル(細胞活性化)

これらの成分が複合的に働くことで、育毛効果を高める設計になっている製品もあります。

また、保湿成分やエモリエント成分(皮膚を柔らかくする成分)の配合も重要です。

頭皮の乾燥は、フケやかゆみの原因となり、育毛環境を悪化させる可能性があります。

保湿成分が適切に配合されている製品は、頭皮の健康維持に役立つでしょう。

一方で、アルコール(エタノール)の含有量にも注意が必要です。

アルコールは成分を溶かす溶媒として使用されることが多く、清涼感や防腐効果もありますが、配合量が多いと頭皮の乾燥を招く可能性があります。

ex vivo研究では、15%を超えるエタノール濃度は表皮バリアの完全性に悪影響を及ぼし、角質層(SC)の透過性と経表皮水分蒸散量(TEWL)を増加させることが明らかになりました。

引用:Nature A pilot study on the cutaneous effects of ethanol in a moisturizing cream on non-lesional skin of patients with atopic dermatitis

特に乾燥肌や敏感肌の方は、低アルコール処方の製品を検討すると良いでしょう。

香料や着色料の有無も確認ポイントです。

これらは製品の使用感を向上させるために配合されることがありますが、敏感肌の方は無香料・無着色の製品の方が刺激が少ない場合があります。

製品選びの際は、自分の頭皮の状態や悩みに合わせて、総合的に判断することが重要です。

センブリエキスを含む育毛剤は数多くありますが、配合成分のバランスや使用感、価格なども考慮して、継続して使用できる製品を見つけることが大切です。

使用感(べたつきの有無、香り、塗布のしやすさなど)も、継続使用のしやすさに影響します。

可能であれば、少量のサンプルやトライアルセットなどで試してから、本製品を購入することをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

センブリエキスとセンブリ抽出液は違うもの?

基本的には同じものを指しています。

「センブリエキス」と「センブリ抽出液」は、表記方法が異なるだけで、センブリという植物から有効成分を抽出したものという意味では同一です。

医薬部外品の名称リストでは抽出溶媒(エタノールなど)や製法によって細かく定義されていますが、製品表示上は同等の成分として扱われます。

センブリエキスだけで髪は生えてくる?

センブリエキス単独で新しい髪が劇的に生えてくることは期待しにくいでしょう。

センブリエキスは頭皮環境を整えたり、脱毛を予防したりする働きが期待される成分ですが、強力な発毛効果を持つわけではありません

既存の髪を健康に保ち、抜け毛を減らすサポートをする成分として捉えるのが適切です。

敏感肌でも使える?

センブリエキスは天然由来の成分で、一般的には刺激が少ないとされています。

ただし、敏感肌の方は、育毛剤に含まれる他の成分(特にアルコールなど)によって刺激を感じる可能性があります。

使用前にパッチテストを行い、肌の反応を確認することをおすすめします。

どのくらい使い続ければ効果を実感できる?

個人差がありますが、一般的に育毛剤の効果を実感するには3ヶ月から6ヶ月程度の継続使用が必要とされています。

ただし、医薬部外品の育毛剤は「発毛促進」や「脱毛予防」の効能範囲であり、医薬品のような「発毛」効果とは異なる点に留意が必要です。

男性と女性で効果に差はある?

センブリエキスの働き(血行促進や頭皮環境の改善など)は、性別に関係なく期待できるものです。

男性用・女性用と区別されている育毛剤もありますが、これはセンブリエキス以外の配合成分や香り、使用感などを性別ごとに最適化していることが多く、センブリエキス自体の働きに男女差があるわけではありません。

まとめ

センブリエキスは、日本に古くから自生する植物「センブリ」から抽出される天然由来の成分です。

主な特徴として、頭皮の血行を促進する働きや、頭皮環境を整える作用が期待されています。

医薬部外品の育毛剤の有効成分として承認されており、長年の使用実績がある成分です。

植物由来であることから、比較的刺激が少なく、安全性が高いとされていますが、まれに肌に合わない方もいらっしゃいます。

初めて使用する際は、パッチテストを行うなど、慎重に始めることをおすすめします。

育毛剤を選ぶ際は、センブリエキスの配合の有無だけでなく、他の成分とのバランスや、自分の頭皮の状態に合っているかどうかを総合的に判断することが大切です。

また、効果を実感するには数ヶ月以上の継続使用が必要となる場合が多いため、無理なく続けられる製品を選ぶことも重要なポイントです。

髪の悩みは人それぞれ異なります。

育毛剤の使用だけでなく、バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレス管理など、生活習慣全般を見直すことも、健康な髪を維持するためには重要です。

もし、薄毛や抜け毛の症状が急激に進行している場合や、頭皮に異常がある場合は、自己判断で育毛剤を使用するだけでなく、皮膚科などの専門医に相談することをおすすめします。

医師による適切な診断と治療が必要な場合もあります。

センブリエキス配合の育毛剤は、頭皮と髪の健康維持をサポートする選択肢の一つです。

自分に合った製品を見つけ、適切に使用することで、健やかな頭皮環境を保つ手助けとなることが期待されます。

参考文献・参考サイト

国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 自然探訪2014年8月 センブリ

TAKAO 599 MUSEUM Swertia japonica

東京理科大学 センブリ

株式会社ウチダ和漢薬 Swertia Herb

National Institute of Health Sciences Swertia Herb

日本のレッドデータ検索システム センブリ

J-STAGE Analysis of Swertiamarin in Swertia Herb and Preparations Containing This Crude Drug by Capillary Electrophoresis

PubMed Anticholinergic action of Swertia japonica and an active constituent

Kyoto University Research Information Repository The Utilization of Sodium Acetate-Carboxyl-C¹⁴ by Swertia japonica Mak.

ScienceDirect https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/003194229080122W/pdf

J-STAGE「育毛薬剤の開発と評価方法(これまでと今後)

ScienceDirect Swertiamarin attenuates inflammation mediators via modulating NF-κB/I κB and JAK2/STAT3 transcription factors in adjuvant induced arthritis

独立行政法人 製品評価技術基盤機構「身の回りの製品に含まれる 化学物質シリーズ 化粧品

厚生労働省「 国内副作用報告の状況(医薬部外品)

藤田医科大学 Safety evaluation of a hair regrowth tonic containing Swertia extract

厚生労働省「化粧品の全成分表示の表示方法等について

日本化粧品工業連合会 医薬部外品の成分表示の趣旨説明

PubMed Central Seborrheic Dermatitis and Dandruff: A Comprehensive Review 

Nature A pilot study on the cutaneous effects of ethanol in a moisturizing cream on non-lesional skin of patients with atopic dermatitis

公益社団法人 日本皮膚科学会「接触皮膚炎診療ガイドライン2020

日本化粧品工業連合会「医薬部外品の成分表示名称リスト (平成 20 年 3 月 25 日版)

厚生労働省「 医薬品等適正広告基準の解説及び留意事項等について

PubMed Central Telogen Effluvium: A Review 

公益社団法人 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版

目次