おりものの異常・性感染症おりものの異常・性感染症

おりものの異常

「おりものが多い」「かゆみがある」などの症状は多くの方が経験されたことがあると思います。おりものが増える原因は様々ですし、その対処法も様々です。
症状さえなければ問題にならないものから、症状がなくてもきちんと治療すべきもの、そのままでも問題はないけれど、症状だけはなんとかしたい。などなど・・・

1. 子宮からの分泌液が増えている場合

排卵の時期には子宮頸管(子宮の入り口の部分です)から頸管粘液の分泌が増えます。
妊娠にむけて、精子が子宮頸管を通過しやすくするためです。これは正常の現象です。その分泌液の量には個人差があります。その量が多い方はおりものが増えてきたと感じることと思います。これだけだと全く治療の必要がありません。
「今は妊娠の希望がないし、なんとかならないかな?」
そのような場合は、避妊もかねて、ピルの使用をおすすめします。
排卵を抑制することによって、排卵期の頸管粘液の分泌も抑制します。

2. 膣の中の常在菌の量が普段より増えたり、バランスを崩している場合

膣の中にはもともと、常在菌である乳酸桿菌など多くの種類の菌が存在し、その菌種間で平衡関係が保たれています。このような菌をまとめて正常細菌叢と呼びます。決して無菌状態ではありません。
たとえば、乳酸桿菌は膣の上皮細胞に含まれるグリコーゲンを分解し、膣内を酸性に保ち外部からの病原菌の侵入を防いでくれます。このように、正常細菌叢は生体防御の役割を果たしています。
また逆に何らかの原因で菌の間の平衡関係がくずれると、いろいろな問題を起こします。
おりものが増えたり、においが気になったり、かゆみを感じたりします。極端に免疫力が低下した状態なら、腹腔内感染の原因になることもあるぐらいです。
体調を崩したり、生理の前だったり、少しのきっかけで起きることがあります。
ですので、対処法として体調を整えることが大切です。そして局所的には洗浄と膣内の抗生剤や抗真菌剤投与が有効です。
生理前になると毎回症状がある方もおられます。その場合、ピルの服用によってホルモンの分泌をコントロールすることも一つの対応策になることもあります。

「体調を整える」ことは口で言うのは簡単ですが、実際は難しいですよね。ストレスを感じずに、早寝早起きが毎日できればいいのですが・・・

3. 腸の中や、皮膚の表面などにいる常在菌が膣のなかで増えている場合

菌の種類は異なってきますが、基本的には2と同じ状態です。この場合も洗浄と膣内の抗生剤投与が基本です。
中に、B群連鎖球菌という菌がいます。多くの人が持っているありふれた菌です。通常は問題ありませんが、妊娠されてる場合には注意が必要です。まれに新生児に重篤な感染症を引き起こすことがあり、分娩時に抗生物質を使って対応します。

検査結果で上記の菌が検出されても、症状がなければ必ずしも治療が必要なわけではありません。症状があるなら上記のような対応をしていきます。
検査結果に異常がなくても症状が続くときもあります。その場合は、よく相談して方針を決めていくことになります。

4. 性病の感染がある場合

代表的な性感染症に、クラミジア、淋菌、トリコモナスなどがあります。クラミジア、淋菌は症状がないことも多い菌です。

クラミジアは今一番多い性感染症です。放置しておくと、腹腔内感染や将来の不妊症の原因になることもあり、必ず治療すべき疾患です。また、性感染症はパートナーの方も同時に検査、治療が必要です。そうでないと、せっかく治療してもまた同じ菌に感染してしまいます。「ピンポン感染」などと呼ばれる状態で、二人の間を菌が行ったりきたりしてしまい、カップルとしてなかなか完治することがありません。

淋菌は昔から知られている性感染症です。男性は感染の2〜7日の潜伏期間をへて症状が出現します。激しい症状になることも多いです。女性の場合は数週間から数か月症状が出ないこともあります。出たとしても軽い症状であることも多いです。
最近の傾向として耐性菌が増えてきています。効かない抗生剤が増えてきているのです。飲み薬だけでは効果なく、筋肉注射が必要な場合もあります。

トリコモナスは細菌でなく単細胞の原虫の仲間です。男性は症状が出ないことも多くあります。女性の場合、匂いのある黄緑色の泡立ったおりものが増えてきます。性交時や排尿時の不快感や、外陰部のかゆみ、痛みなどが出てきます。膣剤や内服薬で治療します。この内服薬はアルコール分解を阻害しますので、飲酒すると悪酔いやアルコール中毒様の症状を引き起こすことがありますので、禁酒が必要になります。

性感染症

性感染症全体について言えるのは、予防はコンドームが必要です。そしてカップルのどちらかに感染があるなら、同時にパートナーの検査、治療が必要です。カップルが同時に治療し、治癒が確認できるまでは性交すべきではありません。
そして、治療終了後治ったかどうかを確認する再検査が必要です。
性感染症はとてもデリケートな問題を起こします。「誰からもらった?」「どっちが悪い」などなど。実際問題として、感染の時期はなかなか特定することはできませんので、今の二人、これからの二人のために一緒に治療することが大切になります。

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